天王寺公園のすぐ隣、その敷地内のほぼ食い込んだ場所にある朝鮮系の寺院『統国寺』。ここにはドイツの東西冷戦の象徴だったベルリンの壁の実物が2枚置かれている。デカい。写真の正面が西ドイツ側だそう。
まさか国内で、歴史の教科書でしか見たことない本物のベルリンの壁が見られるとは思わなかった。人の手が届く程度の高さのところまで描かれた落書きや剥き出しの鉄筋が生々しい
これは京都の市民団体が「朝鮮の南北統一祈念の象徴に」と寄贈したもの。 切実な願いをもって設置されているので、寺や地元住民からも大切にされている。
天王寺公園の隣といっても、統国寺へ向かう道はラブホ街でもあるので人によっては少し緊張してしまうかもしれないが、心配をするほどでもない。寺のすぐ目の前にここにしかない大阪城があるので珍スポット好きには必見だし、公園への散歩や阿部野橋でのショッピング等の大阪観光のついでに是非寄って見てほしい。気分転換がてらに平和について少し考えるきっかけにもなるかと思う。
ベルリンの壁は、日本国内では統国寺の他にも、横浜市に2か所、長崎県に1か所ある。長崎のベルリンの壁は、全長156kmの壁のうち2か所しかなかった出入用の扉付きのレア壁らしいので、見に行きたい。
「統国寺(ベルリンの壁)」について
アクセス :天王寺駅、阿部野橋駅から徒歩8分くらい
住所 :大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1−31