堀切菖蒲園駅から少し歩いた場所にある、業務用マーガリンをはじめとした、パンやお菓子の原材料を製造するミヨシ油脂株式会社が運営する「カフェ・マルガパーネ(Café Margapane)」。マーガリン好きは絶対に行くべき、天国のようなカフェだった。
マルガパーネという名前は、「マーガリン」と、イタリア語でパンを意味する「パーネ」を組み合わせたもの。
私は一つの素材を突き詰めた専門店や、マーガリン自体が大好きなので、この店の存在を知るなり早速訪問した。ミヨシ油脂という会社が業務用マーガリンやショートニングの大手企業だということを、この店を知ってから、初めて知った。
マーガリンのトップメーカー、ミヨシ油脂株式会社
マルガパーネはミヨシ油脂の社宅の1階部分にある。オープンから2年、2021年の時点で開店前から行列ができるほどの盛況っぷりだ。
カフェ・マルガパーネは、葛飾区で創業100年以上になるミヨシ油脂が、地元の方たちに、ミヨシ油脂が実は日本全国のおいしいパン作りに貢献していることを周知するためにオープンした店。一般的に知名度が小さい店だからこそ、こうして大々的に地域貢献をしながら企業の魅力を伝えている。また、社員の福利厚生としての施設だったり、取引先へのプレゼンテーションの場としても使われているそう。
イートインスペースでは、ミヨシ油脂の製品を存分に味わえるメニューが味わえる。
暑い夏の日は贅沢なソースを使用した、かき氷のようなアイスデザートも楽しめる。
店内にはミヨシ油脂の製品を使ったパンがずらりと並べられている。
店内に入り注文後、テーブルに食パン型の可愛い置物を置いて、出来上がりを待つ。
マーガリンを中心としたミヨシ油脂の強みを活かしたメニュー
パンの材料のプロが作るから、当然どのパンも激ウマ。イートインで食べられる『マルガパーネの特製トーストセット』は、ガーリックマーガリンやシュガーマーガリン等を塗って味比べできる。脳がキマるで。
『マーガリンチキンカレー』、まず名前が好き。マーガリンのチキンのカレー。
ナンにマーガリンを自分の好きな量だけ付けて、カレーにも付けていただく。カレーの味とマーガリンの味をダイレクトに感じた後に、口の中でこれらの味が混ざってさらに美味しくなる。しかもナン自体がとても美味しいので、無限に食べられるんじゃないかとさえ思うメニューだった。
夏限定のクリームフラッペもコクがあって美味しい。これは抹茶&あずき。
氷はとてもふわふわ。抹茶あずきの新しい和菓子を食べている感覚だった。
こちらは、ピスタチオ&フランボワーズのクリームフラッペ。かわいい。
クリームソースはかなり濃厚。
売れに売れているテイクアウトのパン
イートインだけではなく、店内ではミヨシ油脂が販売する様々な油脂を使用したパンが売られている。それぞれのパンの特徴に合わせて、使用される油脂が違っていて面白い。冷凍パンやヴィーガン向けのパンも自慢のラインナップだそう。
メニュー札を見ると、そのパンにミヨシ油脂のどの材料が使われているか、わかって楽しいが、見たところで理解はできない。それでも楽しい。
このカレーパン、メチャウマい。超人気らしい。カレーパンなのに揚げていない。四角い型に入れオーブンで焼くことで、油の少ないヘルシーなカレーパンにしているそう。
カレーパンは見た目が可愛くてとっても美味しいので、SNS映えするチーズ入りバージョンも開発されている。
テイクアウトでマルガパーネから持ち帰ったパンたち。マヌルパンはガーリックマーガリンが効いてて、罪の味がした。四角い形の揚げないカレーパンは、ヘルシーなのに濃厚な味。クロワッサンは快楽物質だった。
もし近所にあったらデブちんになってただろう。店内の随所に、食パンマークがあしらわれているのも大好きポイントだった。
また、マーガリンをはじめとしたミヨシ油脂の製品を使ったパンや焼き菓子のレシピがたくさん掲載されたBAKING STUDIO(https://mmp.miyoshi-yushi.co.jp/baking-studio/)も読みごたえがあるのでぜひ見てほしい。プロが直伝する、プロの製品を使ったレシピの数々は、きっと普通のレシピで作ったものと差別化できるに違いない。
2021年7月初訪問
「Cafe Margapane(カフェ マルガパーネ)」について
アクセス :京成電鉄 堀切菖蒲園駅から徒歩5分
住所 :東京都葛飾区小菅2丁目8−34 ミヨシ油脂堀切社宅1F
営業時間 :11:00〜19:00(日曜・祝日休)
公式HP :https://cafemargapane.jp/