熊本県芦北町の、ぱっと見一軒家で、看板もない温泉『吉尾温泉 公衆浴場』。
本当にこんな場所にある家が温泉かよ〜と思いながらたどり着いた。橋を渡り、車で近くまで行ける。しかし道幅と駐車スペースは小さいので注意しよう。
今となっては有名な転園温泉だが、それでも知ってる人は以外まず目的地にはしないだろう。
建物の奥は休憩所だ。昔の小さな地域センターみたいな雰囲気だった。
少しばかり勇気を出し家に入り、右手にある薄暗い螺旋階段を降りる。(現在は、階段は良い感じに塗装し直されているとのこと)
この古めの螺旋階段が、この浴場の特別感をアップさせている。探検みたいだ。
地下に降りると、浴場は男女別に分かれている。
男性側の更衣室。見た目は古いが意外とキレイだ。
小さな浴場があった。体を洗って、温泉に入る。
湯に入ると、湯船の底から少しずつ温泉が湧いてるのがわかる。 ヌルっとしつつもサラッとしているような、気持ちいい温泉だった。
温泉から出ると肌がツルツルしているような気がした。温泉の温度はぬるめ。
入浴料は200円。無人なので、入り口近くの籠の中に入れておく。
一部ではひなびた温泉だと言われていることもあるが、全くそんなことはない。実際には建物の中も温泉も、しっかり管理が行き届いていて驚いた。一方で、周りに人の気配は全く感じないので、 秘密基地感がある。地下にある秘密(っぽい)温泉をしばらく独り占めできて、いい気分だった。
2020年3月初訪問
「吉尾温泉公衆浴場」について
アクセス :JR九州 肥薩線 吉尾駅から徒歩15分
住所 :熊本県葦北郡芦北町吉尾24
入浴料 :200円/人