手こね寿司が有名な、三重県志摩市の中心部、阿児(あご)町鵜方。グーグルマップで散策していると、鵜方駅のすぐ近くにある老舗ケーキ屋さん『潮騒』の、少し見た目が不安な動物ケーキが可愛すぎて一目ぼれしてしまい、思わず開店と同時に訪問してしまった。
とってもステキな店構え。
開店したばかりのお忙しいお時間なのに、お店を経営する中島さんご夫妻にご丁寧に対応していただいた。
ショーケースの中の動物ケーキたちはどれも絶妙な表情。グーグル検索して事前に見まくっていたけど、実物はもっと愛らしい。
メニュー札の「パンダくん」「ひよこちゃん」「ワンちゃん」「たぬきさん」って表し方が好き。 いい歳したオッサンの私でも「パンダくんと、たぬきさんください!」って気持ちよく注文できる。
注文できる動物ケーキの種類は日によって異なる。ショーケースに見本だけ置いてあって、注文できないケーキもあるので、そこは受け入れよう。
88歳のご主人が作る、少し不安になる見た目の動物ケーキ。宿泊していたビジネスホテル藤(リーズナブルで快適なビジホ)へ持ち帰り、早速食べた。改めて見てみるととっても可愛い。実際に食べてみると、めちゃめちゃめちゃめちゃ美味しかった。
たぬきさんケーキはラム酒で香りづけされているチョコレートスポンジケーキの上に、謎に美味い生クリーム的なものが乗せられていた。
パンダくんケーキはタルト?の中にチェリー的なジャムが入ったマドレーヌのような焼き菓子があり、その上に生クリームが盛られている。耳はクッキー、鼻はチェリー。ものすごく手が込んでいる。食べてみてわかった仕事の丁寧さ。
アーモンドパイとアップルパイもミラクル激ウマだった。芸術的に織り込まれたアップルパイの生地は、三日間かけて作られているそう。かじると、綿密なのに軽いパイ生地の層を実感できる。
アーモンド菓子がパイ生地にくるまれた、アーモンドパイは志摩市内のスーパーでもお土産用が売られていた。運悪くお店が開いていない日に訪問してしまった人は、市内のスーパーを巡ってみるといいかもしれない。
地元では、潮騒のアップルパイやアーモンドパイが、動物ケーキと同じかそれ以上の人気があるらしい。
この潮騒さん、昔ながらのバタークリームを使ったケーキなので、常温でもある程度置いておけるが、持ち帰ったばかりの冷たいうちか、家でもう一度冷やしてから食べた方が絶対にいい。冷たくして食べるべし。
アップルパイは、りんごも美味しいけど、とにかく生地が良かった。食感も味も感動する。昔に食べて感動した、青森県十和田市の相馬菓子舗のアップルパイとはまた違った美味しさで、潮騒のアップルパイも同じぐらい大好き。
マジですごい店。志摩スペイン村に行くなら道中に絶対に寄るべき店だ。
2021年9月訪問
「潮騒」について
アクセス :近鉄志摩線 鵜方駅から徒歩2分くらい
住所 :三重県志摩市阿児町鵜方1669
営業時間 :9:00〜18:30(月曜休)