見た目も味も大満足な馬肉丼が食べらるぞ『楽座 紅葉軒』【伊那市】

写真:桜花丼 グルメ

 長野県の南のほうの人たちは肉をよく食べる。ソースカツ丼、羊肉(ジンギスカン)そして馬肉。どれも南信と呼ばれる地域ではポピュラーな食材だ。飯田市に行ったとき、高校生たちが道端で羊肉の焼肉パーティーをやっている光景を見たときはマジびびった。そんな南信で食べられる肉の中でも私は生の馬肉が大好き。長野で宿泊するときには必ず馬刺しを注文する。ニンニク醤油で食べると唾液が止まらない。

 ありそうでなかなか無い。それが馬肉丼。長野県内だと、観光地を中心にぽつりぽつりと馬肉丼が食べられる店がある。僕がとびきりに好きなのが、伊那市の桜の名所、高遠町にある『楽座 紅葉軒』には馬肉好きにとって夢のようなさくら丼がある。 その名も『桜花丼』

ご飯が見えないほど馬肉が綺麗に盛られている。

写真:桜花丼

 特製醤油に漬けられた馬肉が、ご飯が見えないくらいに敷き詰められている。たまんねえ。 しかも見た目でも楽しめるように、ちゃんと綺麗に盛られている。その心遣いがうれしい。この桜花丼、地元伊那醤油と高遠の内藤とうがらしで味を変えながら食べると箸が止まらなかった。

 馬肉の強い旨味と肉厚が故の弾力のある歯ごたえ、濃厚な醤油の味で舌が疲れそうになるけど、それをショウガと刻み大葉がリフレッシュしてくれる。一瞬で丼の中身がなくなるよ。

写真:桜花丼

新しい雰囲気を感じる店は大正時代から続く老舗だった

 外観も内装もとてもキレイな楽座 紅葉軒。しかしこの店はもともと大正13年から馬肉のすき焼き(サクラ鍋)を中心とするお食事処を営業しつつ同時に、常に数頭の馬を飼育して、馬の食肉も販売をしていた老舗。馬の魅力を知り尽くしている。さらに高遠の個性的な地元食材の魅力に着目し、現在の上質かつリーズナブルなメニューでの営業スタイルになったそう。

 桜花丼を食べた後は「ああ~馬肉を食べたぜ」という気持ちになる。馬肉好きなら是非行ってみてほしいお店だ。

 楽座 紅葉軒では、桜花丼だけではなく、馬刺し定食やさくらステーキ、ソースカツ丼や高遠そばまで楽しめるから、「生の肉はちょっと……。」いう人でも安心して食事ができるよ。高遠をドライブやツーリングする人たちには是非行ってほしい店だった。

 伊那市方面から高遠へ行く場合、「ナイスロード」の道はカーブが少ないから、しょっちゅう警察も張っているから注意してくれ。

2016年9月訪問

「楽座 紅葉軒」について

アクセス :中央自動車道伊奈インターチェンジから車で20分くらい
住所   :長野県伊那市高遠町小原305-1

営業時間 :ランチ 11:00~14:00/ディナー 予約制(不定休)
公式HP   :http://koyoken.net/