宮城県柴田町の入間田地区。山あいにレトロ看板、手作りマネキン、骨董品が展示されまくった道がある。
車を停めて、「こだわり街道」と書かれた看板がある道を進んでいくと、様々なオブジェが歓迎してくれる。
ここは素晴らしい里山がある柴田町の過疎化に不安を感じた高橋義征さん(写真右)が、話題性のあるものを作って地元に人を集めようと、(2023年時点で)約50年前から興味を持った物を少しずつ集めて設置し『こだわり街道』としたそう。50年続けるとは、かなりのこだわりだ。
高橋さん(とその奥さん)は地元では知らぬ人はいないくらいの名士。柴田町、そして宮城県のためにさまざまな面で貢献をされてきた方だった。
高橋さんなりに「もっと地元にたくさんの人が興味を持ってもらうためにはどうしたら良いか」と考え行動された結果がこの『こだわり街道』だったとのこと。その結果、ナニコレ珍百景をはじめとしたテレビ番組や様々な新聞社、ブロガーが訪れ、何もなかった里山へ年間数百人が訪れるようになったそう。
その展示っぷりに昭和レトロなものや、骨董品が好きな人はいろいろな感情を持つだろう。私は好き。
並べられている骨董品も統一感があるようで無いようで、良い。
こだわり街道を歩いていると高橋さんらと目が合い「明るい農村笑楽交(しょうがっこう)としとらんど」へ呼ばれ、たくさんの話を聞いた。
「としとらんど」 好きなネーミングだ。
こだわり街道の歴史について、仕事の心構えについて、珍スポット活動について高橋さんと意見交換をした。 高橋さん自作の「としとらんど」の中にいる間は歳をとらない。夢のような空間だ
高橋さんは珍スポ巡り活動する人について基本的には応援してくれているとのこと。「がんばれ!仕事と両立して続けることが大切。宮城を好きになって。」とエールをいただき、晩ご飯にとっておきの秘密のお店を紹介してくださり、予約までしていただいた。宮城の方はみなさん優しくて親切だと改めて感じた場所だった。高橋さん、私まだ趣味の珍スポット巡り続けてますよ。
高橋さんの自宅の隣に建てられた「昭和懐かし館」でも様々なコレクションを展示されていた。
こだわり街道の高橋さんに「仙台で夜ご飯はここに行くべき!」と予約して貰ったのが国分町の居酒屋『民謡の店 おばちゃん』 だった。
ご主人の数又さんは津軽三味線の先生、女将さんの節子さんは民謡の歌手。どちらも公営放送御用達の実力者が目の前でど迫力の三味線民謡ライブをサービスしてくれる店だった。
この日は急な予約にもかかわらず、青森、仙台の民謡や津軽じょんがら節と三曲も目の前でライブを披露してくださった。本当にありがとうございました。
料理やお酒が美味しくて、この時点でベロベロに酔っ払い、全然うまいこと動画撮れてなかった。
2018年8月訪問
「こだわり街道」について
アクセス :JR仙台駅から車で40分
住所 :宮城県柴田郡柴田町入間田大畑21
「民謡の店 おばちゃん」について
アクセス :JR仙台駅から徒歩15分
住所 :宮城県仙台市青葉区国分町2丁目6−20
公式HP :https://www.minyounomiseobachan.com/