「札幌の奥座敷」こと定山渓。あらゆる公共交通機関がなくなりつつある定山渓には、豊平峡温泉という日帰り温泉が1軒のみある。この豊平峡温泉は源泉100%掛け流しで、四季ごとの景色を楽しめるめちゃくちゃ気持ち良い日帰り温泉だ。人気のない定山渓でも、この豊平峡温泉はとても賑わっている。
山側、谷側両方にこれ以上の絶景が広がっていて素晴らしかった。
そんな豊平峡温泉にはもう一つの名物があり、これ目当てに温泉に来ている客も多いという。豊平峡温泉に併設されている『onsen食堂』には温泉よりも、カレー目当てという客が殺到している。本国で経験を積んだネパール人の職人たちが本格的なインドカレーを作っていた。この名物のインドカレーは本格派で、3種のカレーが楽しめる「豊平峡スペシャル」が人気。結構なお値段で少しひるんでしまうかもしれない。でも豊平峡スペシャルだけが目立つ値段で、その他のカレーは千円前後のお値段だ。安心。
カレー以外のメニューもある。様々な種類のナンや、タンドリーチキンやチキンティッカといったインド料理の定番サイドメニューから、和食まである。和食はメニュー名が独特で面白いね。「がんじす」といったかなり気になる料理もある。
このオススメの「豊平峡スペシャル」はインドから取り寄せた約40種類のスパイスで作ったカレーと特製のナンのセット。噂にたがわぬ美味しさだった。
お値段が手ごろな「世界一美味しいナン」で食べるインドカレーもとってもとっても美味しかった。
肝心の温泉の様子については、当然中の写真は撮れないので、公式HPを見てもらった方がイメージしやすいと思う。源泉100%かけ流しの湯で作られた石灰華の床が広がる露天風呂は、100人以上入れるくらいに広い。お湯の温度は適温なのでいつまでも入っていられる気持ちよさ。この天国のような温泉を、造園のプロが作った芸術的な庭園や定山渓の絶景を見ながら楽しめる。すごかったよ。
眼前に広がるキレイな庭園を見ながら、温泉上がりに美味しいカレーを食べる。とても贅沢な経験だ。
この豊平峡温泉に温泉が併設されている理由は、先代の社長から今の社長に引き継いだ時に、今の社長が元々札幌でインドカレー店を経営されていた経緯もあって、温泉とカレー店が一緒になったそう。
札幌の中心地からはけっこう離れた立地にあるけれど、北海道内の温泉地の中では通いやすい方だと思うので、札幌旅行の際にはぜひ足を延ばしていってみてほしい場所だ。
2018年5月訪問
「onsen食堂(豊平峡温泉)」について
アクセス :札幌駅から車で45分くらい
JR札幌駅のバスターミナルから有料バス、地下鉄 真駒内駅から無料送迎バスあり(料金、発着時間)
住所 :北海道札幌市南区定山渓608−2
営業時間 :インド料理は11:00 ~ 21:00/和食は11:00 ~ 14:00、17:00 ~ 20:00
温泉は10:00 ~ 22:30 (最終受付 21:45)
公式HP :https://hoheikyo.co.jp/
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