とにかく料理が多くて満足。との情報しかない宿に泊まったらその通りだったってハナシ【笛吹市】

写真:ひみね 宿

 旬のフルーツが楽しめまくる山梨県笛吹市。市内は桃畑とブドウ園だらけ。特に4月上旬の桃の花の満開の時期は一見の価値ありだ。石和で温泉を楽しむのもいいけれど、笛吹にもおすすめの宿がある。宿でリーズナブルに美味しい晩ご飯をたらふく食べたいなら『季節のお宿 ひみね』で間違いない。

写真:ひみね

 山梨を旅することになり宿を探すことになって、『季節のお宿 ひみね』を見かけたとき、当時は宿についての情報がほとんど見つからなかった。確認できたのは、予約サイトの解像度が低いガビガビの館内画像と「とにかく料理の量が多くて大満足」という口コミのみ。なんでみんなこんなに満足しているっぽいのに、ネット上に情報が少ないんだ?と思い、これは自分が泊って確かめたくなり実際に行ってみた。

写真:ひみね
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 見た感じは普通の旅館。優しそうなご主人が笑顔で迎えてくれる。受付の周りでは虫かごに入ったクワガタや水槽の金魚など様々な生き物が飼育されている。清潔感がある状態できちんと飼育されている様子からとても安心できる。きっとマメな性格のご主人なんだろうなと思いながらの世間話もそこそこに、宿泊する部屋に案内された。

予約サイトからは想像できない綺麗な部屋。

 じゃらん等の宿泊予約サイトに掲載されている薄暗いくて狭い、ぼけた画像からは想像できない、綺麗で十分に広い部屋だった。

写真:ひみね
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 畳、座布団、テーブル、小さなテレビ。ほしいものはすべて揃っている。静かな部屋で少しゆっくりしているとすぐに晩御飯の時間になった。晩御飯は1階の小さな宴会場で、ほかの宿泊者と同じ空間で食べることになる。やはり晩御飯は噂通りすごかった。

おそらく山梨で一番な晩御飯

 とにかく品数が多い。テーブルで待っていると宿のご主人がどんどん運んでくる。画像は2人分の量。

写真:ひみね

 特に肉の種類が多い。ちょっと豪華な焼肉御膳状態だ。事前にこんな情報はなかったのでかなり戸惑った。でも、肉だけでなく小鉢にも山梨の季節の食材が使われていて、見るからに美味そうだったのでテンションが上がる。

写真:ひみね
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 肉は富士山の溶岩が材料のプレートで焼く。遠赤外線の効果で、食材の内部が暖められて表面と中身が短時間で焼ける。そしてゆっくり焼いても焼きすぎない。溶岩プレートすごい。旨みや栄養分がぎゅっと詰まった状態で食べられる。めっちゃ美味い。

写真:ひみね

 そしてもう一つのメイン料理がヤマメの南蛮漬けだ。デカい。美味い。私が今までに食べた川魚料理で一番華やかな味だった。本格的な川魚の料理ってあんまり食べた経験ないけど。手間がかかってそうな贅沢なメニューだ。

写真:ひみね

 一通り晩御飯を食べ終わって、もう食べられないなと思っていたタイミングでご主人が「この桃おいしいよ~」と満腹で苦しそうな宿泊者たちに配って回ってくる。みんな確実にお腹いっぱいだけど、笛吹の桃をサービスされて断る人はほとんどいない。桃を断ったら、何を楽しみにして山梨に旅行しにきたんだってなるもんな。さっぱりしているけど甘みのある味。焼肉をたらふくたべてコッテリした口の中をリフレッシュするにはちょうどよかった。

写真:ひみね

 さすがに小さな子供やお年を召した方は、肉や魚を全部食べ切れずに残されていたりもした。それくらいに大大大満足のボリュームだった。

 1泊7000円しないくらいなのに、今まで泊った宿のご飯で一番の量だった。(ビュッフェ除く)しかも美味いので満腹になりながら、さらに食べちゃう。大変だ。

晩御飯以外にも魅力はたくさん

 宴会場の隣には、こだわりのレコードの曲が流される小さな音楽部屋があった。ご主人の趣味が詰まったこの部屋。かなりの量のレコードとジャケットだ。この部屋から漏れ聞こえる音楽を楽しみながら山梨の幸を堪能する。それが少しいい気分になる。

写真:ひみね
写真:ひみね
写真:ひみね

 男風呂は薬草風呂。ご主人が言うには、宿泊客以外にもこの風呂と宿のお弁当だけを目当てに、昼に訪れる客も多いとのこと。薬効成分が旅で疲れた体にしみる。

写真:ひみね

 朝食は控えめだけど、当然美味しい。旅の始まりの朝にはちょうどよかった。本当によかった……。前日の夜、ハチャメチャに食べたしね。

写真:ひみね

 ひみねに宿泊する際、一つだけ注意点がある。それは晩御飯の焼肉の際には煙がモクモク出て、細かい油も服に散るので、それを踏まえての服装で行くことをおすすめする。あんまりキレイすぎるオシャレ服で山梨を満喫する旅に行くような人はほとんどいないと思うけど。

 いろいろな種類の肉に馬刺し、立派なヤマメの南蛮漬け、山梨の採れたて山菜とフルーツ、レコード部屋からの洒落た音楽、薬草風呂、綺麗な山の景色、山中で静かな部屋に、夜中動きまくる飼育中のクワガタ、ユニークだけど優しいご主人。これらが体験できて山梨の各観光地にアクセスしやすい立地にある宿が1泊約7,000円はお得すぎる。宿泊者は大学の部活の合宿や、個人のリピーターが多いようだったのも腑に落ちる。とにかく夜におなかいっぱい食べまくりたい人にはおすすめの宿だった。

写真:ひみね
宿の駐車場にはなぜかバス停が集められていた。

2020年7月訪問

「季節のお宿 ひみね」について

アクセス :JR中央本線 甲府駅から車で30分くらい

      富士急バスで桧峰神社前で下車
住所   :山梨県笛吹市御坂町上黒駒4890-1
参考予約サイト:https://www.jalan.net/yad389446/ (じゃらん)