四万十町は、高知県内の市町村でもっとも面積が広い自然豊かな町である。どれくらい広いかというと淡路島よりも広い。そんな広大な町で地元民から絶大な人気を誇る名店が存在する。それはジャン麺が食べられる『満洲軒』だ。
満洲軒の『ジャン麺』の魅力
ジャン麺は細麺にパンチの効いた餡が絡む激ウマ麺である。四万十町産のニラやホルモンがたっぷり入った熱々の特製スープ餡が特徴だ。
熱くてピリ辛なのに、旨味と共に甘さも感じることができる。様々な調味料でいろんなアレンジができるので飽きることがない。まさに“ご飯に合うラーメン”と言える。
細めんに餡ががっつり絡んでくるので、最初は麺を引っ張り出すのに苦労するくらいに箸が重い。麺を食べ終わったあとに、この餡のなかに白米を投入すると、ヤバい。
器にスプーンが二つ刺さっているのは、普通のスプーンと、スープを食べる際に使う穴あきスプーン。具材を楽しみながら食べることができる、気配りも嬉しい。
一口食べれば一気に食欲が出る味で、やみつきになるなと思っていたら、ネット上の口コミでも皆が「やみつきになる味だ」と表現していた。その気持ちわかる。
たくさん頼みたくなる絶品ホルモン焼き
満洲軒はそもそも鉄板焼肉、ホルモン焼きの店である。そのまかない食として生まれ人気になったのがジャン麺だ。それでは、ホルモン焼きはどうか。めちゃくちゃ美味い。私は盛り合わせホルモンを注文した。
画像は確か2名分だ。480円×2で豚ホルモンがこの量。うれしい。
野菜の上に盛られていてカサ増しをしてるんじゃないの?と思う人は実際に行って食べて見るといい。大満足のボリュームだ。
どのメニューも安価でありながらボリューム満点で、ホルモン焼きは野菜も一緒に提供される。一緒にまとめて焼いて食べることで、絶妙な味わいを楽しむことができる。特に感じるのはホルモンの食べやすさだ。
ゆでホルモンはすでに脂がある程度落ちているので、パクパクいける。美味い。野菜と一緒に焼いてタレに浸けて食べると止まらなくなる。酒も止まらなくなる。
メニューはこんな感じだ。(2020年訪問時)
さらに、焼めしもうまい。なんでこんなに美味いんだ? それと焼めしに福神漬けが添えられていることがとても嬉しかった。
地元で昔から愛されている名店でありつつ、ジャン麺は新しいメニューとして受け入れられてきた。今ではこの味を受け継いで、ジャン麺をメインにした店(まんしゅう)も高知市内や香川、大阪でも店舗展開されるのほど人気となっている。ジャン麺はこれらの店でも食べられるが、せっかく四万十町に立ち寄った際には、絶対にこの名店でジャン麺を食べてみてほしい。
2020年8月訪問
「満洲軒」について
アクセス :JR窪川駅から徒歩10分
住所 :高知県高岡郡四万十町古市町1−19
営業時間 :11:00~14:00/17:00~21:00(日曜休)