アメフラシを食べるために、隠岐の島に宿泊したってハナシ【隠岐の島町】

アメフラシ 宿

 島根県の隠岐の島ではアメフラシを食べられる。隠岐の島ではアメフラシは「ベコ」と呼ばれていて、そういう文化がある。アメフラシを知らない人は、検索して調べてみてね。

 えっ、アメフラシって食べられるの?と私も半信半疑であったので、確かめるために隠岐の島へ訪問した。アメフラシ料理を提供してくれたのは、隠岐の島町の西郷港から歩いて行ける距離にある『旅館松浜』だ。

アメフラシ

 宿の方はとても優しく、部屋も古さは感じつつキレイにされていて、ゆっくり休める宿だった。宿泊料金も一泊二食つきで8,700円と良心的。

アメフラシ

 美味しそうな、ザ・民宿といった晩御飯。

アメフラシ

 サザエ、皿の上でめっちゃ燃えてた。

 普通アメフラシは食餌から蓄積したシガテラという毒を持っていて、食べられないと言われている。しかし隠岐の島や千葉県の一部地域では、毒の原因となる海藻がない特殊な海域なので食べられる。

 甘辛く煮られたアメフラシは柔らかいが、少し噛み切りにくい。

アメフラシ

 宿の人は「アメフラシを食べたいという理由で予約してきた人は5年ぶりだよ〜」って笑いながら呆れていた。(2016年当時)

 アメフラシの他のお料理は普通だし、当然美味しかった。しかしアメフラシは、サザエとアワビの中間みたいな味で、その旨味を10倍薄めたような、コクも柱もないペラい味だった。なので、貝っぽさはあるけれど、煮付けたりして濃い味付けをしないと料理にならない食材だと感じた。でもいつかは生でアメフラシとその卵を食べてみたいな。アメフラシの卵も中華麺みたいで面白い見た目をしているので気になっている。

 朝食は、普通の味わい深いメニューだった。

アメフラシ

 宿泊部屋は落ち着いた和室だった。ぐっすり眠ることができた。

 非常に思い出に残る経験ができた。このときは、アメフラシを食べるためだけに隠岐の島を訪れたので、夕方に到着して、朝食を食べてすぐに隠岐の島を出発してしまった。しかし、隠岐の島は少しの時間の、観光もしていない滞在時間でも、また来たいと思えるくらいに魅力的な場所だった。そして数年後に、改めて腰を据えて隠岐の島を観光することになる。普通の観光地では経験できないくらいの体験ができまくったので、いつかブログに書きたいと思っている。

 個人的に、隠岐の島に行くタイミングとしては、6月~9月の岩ガキのシーズンが良いと思っている。その理由は、絶品の岩牡蠣が安心して生で味わえるから。隠岐の島で養殖された岩牡蠣はノロウイルスが非常に少ない。ほぼ無いと言っていいらしい。岩ガキをどれだけ生で食べても、当たる確率は低い。FFTのエルムドア侯爵から源氏シリーズの装備を盗める確率くらいに低い。町もそれを売りにしている。 隠岐の海は本土から離れ、人口も少ないので、この海域からはノロウイルスがほぼ検出されない。まさに奇跡の海。しかも牡蠣の身は一口では食べられないくらいにデカイ。デカイ!美味い!嬉しい!というわけで、牡蠣好きの人にとっては夏の隠岐の島がオススメ。

隠岐の島
隠岐の島

 旅館松浜さんにアメフラシ料理をお願いするときには、電話予約時かWEB予約後に、念押しで電話で直接アメフラシが食べたい旨を伝えておいた方がいい。アメフラシを食べようと隠岐の島を訪れる人自体ほとんどいないので、宿泊当日に急にお願いしても、アメフラシが準備されていない可能性が高いからである。

2016年5月訪問

「旅館松浜」について

アクセス :西郷港フェリー乗り場から徒歩10分、隠岐空港から車で7分くらい
住所   :島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口84

WEB予約サイト:旅館松浜<じゃらん予約>