『なまはげ館』と『男鹿真山伝承館』でなまはげ文化の奥深さと素晴らしさその身で感じた【男鹿市】

なまはげ館 珍スポット

ここで学べばなまはげマスター!『なまはげ館』

 「怠け者はいねぇがぁー!!」でお馴染みのなまはげ。ユネスコ無形文化遺産に登録されたなまはげ文化を伝える秋田県男鹿市の『なまはげ館』は、男鹿市各地から集まった100枚以上のなまはげの面を展示している資料館だ。男鹿半島の伝統を五感を通じて知ることができる。

なまはげ館

 なまはげの由来についても知ることができた。冬、火にあたっていると皮膚に赤いまだら模様が出る。それを方言で「ナモミ」と言い、「ナモミはぎ」が訛って「ナマハゲ」になったとのこと。

なまはげ館

 なまはげ館内では、なまはげのルーツと男鹿の風土や市内60地区の多種多様ななまはげの面や衣装などが紹介されていた。秋田県男鹿市内だけでこれだけの種類のなまはげがいるのかと驚く。

なまはげ館

 男鹿各地のなまはげが通路の両サイドに立ち並ぶ圧巻の空間。

なまはげ館


 「なまはげ伝承ホール」では、地元の人以外ではめったに見ることができなかった男鹿での大晦日のナマハゲ習俗を紹介する映画「なまはげの一夜」を上映していた。映画の中で、なまはげに怯えて泣きまくる地元の子供達が映るのだが、そのシーンはいつまでも見ていられるくらい面白い。

なまはげ襲来を『男鹿真山伝承館』で絶対に体験しろ!

 資料館の隣に併設されている「男鹿真山伝承館」では地元の人以外は中々見ることが出来なかった、なまはげが家にやってくる様子を体験できる。

男鹿真山伝承館

 前述のとおり本来、大晦日に地元の人以外めったに見ることができない、「お゙お゙~ッ!」と叫び「怠け者はいねぇがー!!」となまはげ達が家に襲来する慣習を実際に体験することができる。しかもプロの解説付きだ。助かる。

 なまはげ達、意外と保護者や家主に対しては礼儀正しい。

男鹿真山伝承館

 家主となまはげが世間話をしたあとが盛り上がりの最高潮だ。なまはげだけに鬼気迫る演技。何百回と演じてるであろうなまはげ達の迫真の演技に子供達はギャン泣き。これだけ怖いと、子供がいい子にしてようと思わざるを得ない。大人の私でもかなりビビってしまった。

男鹿真山伝承館

 東京都内の銀座の『なまはげ』という秋田料理の店でも、パフォーマンスでなまはげの襲来を体験することができる。そちらもオススメだが、やはり現地のなまはげのプレッシャーは全然違った。

2021年2月訪問

「なまはげ館/男鹿真山伝承館」について

アクセス :JR秋田駅から車で1時間
住所   :秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢
営業時間 :なまはげ館/8:30~17:00(無休)
     :男鹿真山伝承館/9:00・9:30・10:00・10:30・11:00・11:30・13:30・14:00・14:30・15:00・15:30・16:00・16:30(冬季は15:30まで)
入館料  :880円(4~11月)/1,100円(12~3月)
公式HP  :https://namahage.co.jp/namahagekan/(なまはげ館)
      https://namahage.co.jp/namahagekan/oga_shinzan_folklore_museum/(男鹿真山伝承館)