田舎道に突然現れるアート
福島県下郷町の山中に突如現れるユニークな物体や建物。 色鮮やかなアートを見てドライバーは皆車の速度を緩めてしまうだろう。
天気が良ければもっと色の鮮やかさを感じられただろう。(現在は塗り直しをされていてさらに鮮やかになっている)
これは工房里山のオーナー馬場誠三さんの私設美術館『ミニモアイ美術館』の作品だ。
馬場さんは山に篭りながら年間100点以上もの芸術作品を作り続ける活動を何年も続けている。それら作品について見せてもらうことがあった。この記事では、馬場さんの作品のほんの一部の画像を掲載しながら、訪問時の感想を書いていく。
私の訪問時には馬場さんも工房におられ、ご厚意でミニモアイ美術館の作品を隅々まで見せていただいた。
里山の自然の様々な表情を見られる私設美術館『ミニモアイ美術館』
楽しそうに制作中の作品を見つめる、この方が馬場誠三さんだ。
馬場さんはもともと家業の牧場を営んでいたが、あることがキッカケで芸術家に転身。絵画、コラージュ、彫刻、他にもジャンルにとらわれない作品を大小かかわらず作りに作って、作りまくっている。
作品が展示されていミニモアイ美術館は、もともと牛舎として使われていた建屋だ。
テーマは自然、平和、環境であることが多い。
学校では得意なものが少なかったという馬場さん。細々と自宅で好きに作品を作っていたが、中学の後輩がとある大きな公募美術展で入賞のニュースを聞く。 「彼よりも俺の方が作品の数は作りまくっている。俺でもイケるんじゃないのか?」と感じたとのこと。
己に自信を感じ、銀座で個展活動を始めると、たまたま間違いでギャラリーに来ていた日本美術界のお偉いさんの目に留まり「今すぐ賞に応募しなさい!」と勧められる。
そうすると出す作品出す作品あれよあれよと受賞しまくり、馬場さんはフランスをはじめ国内外で評価される芸術家となった。 1年に100点以上作品を作るのでミニモアイ美術館に訪れるたびに増える作品を楽しみに毎年訪れるファンも多いとのこと。訪れるたびに変化がある施設っていいね。
館内は四方が作品だらけなので、圧倒される。
恐ろしい鬼の顔だ。
里山の絵からはエネルギーを感じた。
里山と馬場さんの魅力を伝える「小夜山のつぼみちゃん」
馬場さんは自然をモチーフにした買いが作品だけではなく、下郷町のご当地キャラ「里山のつぼみちゃん」の作者としても地元では有名だ。
里山のつぼみちゃんの魅力を使って下郷町のPRをしたり、小学校の特別講師もされたりして精力的に地元貢献の活動をされている。
馬場さんは自身とつぼみちゃんと重ね、「仕事の努力は報われない事が多いけど、日々の発信はいつの日か花開くよ」と言っていた。
これからも馬場さんはミニモアイ美術館に訪れる人の為に作品を作り続けている
2019年4月訪問
「ミニモアイ美術館」について
アクセス :磐越自動車道 会津若松I.Cから車で1時間
JR郡山駅から車で1時間20分
住所 :福島県南会津郡下郷町音金十文字3124−2