まるで大きな花を連想させる芸術的な盛り付けの鴨鍋を楽しめる『湯島 梅園』【湯島】

写真:鴨鍋 グルメ

 文京区の湯島にある鴨料理専門店『梅園』この店の名物は鴨しゃぶと鴨鍋だ。
私が特に大好きなのが鴨鍋のコース。まるで大きな花を連想させる芸術的な盛り付けの鴨鍋を楽しめる。みんなも大好きだよね、芸術的な見た目の食べ物。

 湯島天神の近くにあり閑静な場所にある梅園。戸を開けると明るくて広い店内が広がる。気持ちがパアッと一気に晴れやかになる。

梅園 鴨鍋

 先付けがまずオシャレ。期待が高まる。食前酒を飲んだあとに提供される「名物!たたききゅうり」きゅうりに付ける味噌?もお上品な感じがする。

写真:梅園
名物!たたききゅうり
鵜島 梅園
自家製イカ塩辛

 そしてメインディッシュとなる鴨鍋は、店員さんが両手でしっかり鍋を抱えて現れる。ゴトリと眼前に置かれる気合の入った盛り付けの鴨鍋。かなり迫力がある。

梅園 鴨鍋

 重量感があるこの鍋は、たくさんの野菜の上に鴨肉を乗せて、まるで山のようになっている。その頂点はえのきと鶏のキンカンで彩られていて、全体的に見ると大きな花のように見える。

梅園 鴨鍋

 見てくれ、鍋の具のこんもり具合。鍋を火にかける前は、「こんなのどうやって食べるんだ?!」と狼狽してしまう。

梅園 鴨鍋

 グツグツと似てしばらく待っていると、少しずつ具が沈んでくる。それでもこのままでは火を通しきることは難しいので、具を全体的にひっくり返す。ラーメン二郎のようなラーメンでいうところの天地返し。これは技術が必要だ。

 熟練の店員さんに鍋の具をひっくり返してもらってしばらく待つ。そうすると食べるのがもったいないくらいに芸術的だった鍋が、とても美味しそうて今すぐにでも食べたい鍋に変身する。うまそ~。

梅園 鴨鍋

 鴨肉たっぷり。野菜はもっとたっぷり!これは完全に体に良い食べ物だ。間違いない。思い出すだけでよだれが出てきた。

梅園 鴨鍋

 梅園の鴨はやっぱり美味しい!鴨が名産の河内で育った私が言うから間違いない。滋養満点の鴨肉。ホクホクの野菜。旨みが溶け出したスープ。そして鍋を囲むのは気の置けない友人たち。梅園の鴨鍋を食べているときは体だけでなく心まで温まる。美味しさで一瞬で鍋の中身が無くなってしまうけど、帰りたくない。友人たちと話をする時間はいつまでたっても惜しいものである。そうした気持ちを抱きはじめたくらいのタイミングで提供されるのがシメの雑炊だ。

梅園 鴨鍋

 鴨のエキスをしっかり吸っただし汁で食べる。米とだし汁が溶き卵でまろやかに繋がれる。胃袋から幸せ物質が分泌されるのがたしかに感じられた。

 梅園の夜の料理メニューはコースのみ。鴨しゃぶのコースか、鴨鍋のコースだ。でも鴨鍋のコースには様々なランクがあるし、コース料理に追加で馬刺しや様々な鴨料理を追加できるので、物足りない食いしん坊な人がいても安心だ。料理の詳細は下記に記載の公式HPからチェックしよう。

 食べ終わって店を出たあとにはいつも「鴨鍋おいしかったねえ」「行ってよかったねえ」と言いながら駅までの帰り道を歩く。大切な友人を誘って行くのにおすすめのお食事処だ。

2015年12月初訪問

「湯島 梅園」について

アクセス :地下鉄千代田線 湯島駅から徒歩5分くらい
住所   :東京都文京区湯島3丁目29−5 梅香殿
営業時間 :17:00~22:30(不定休)

      ランチ 11:30~14:30(9月~2月の期間の土・日・祝のみの営業
公式HP   :https://yushimaumezono.com/