人はなぜガンダムを建てるのか。お台場には高さ約20mのユニコーンガンダムが立ち、横浜にも高さ18mの動くガンダムが立つ。これらのガンダムは全国から訪問客が訪れる観光名所となっている。
青森県おいらせ町にも訪れるべきガンダムたちがいることをご存じだろうか。しかも何体もいる。
町内の国道338号沿いに突然現れるモビルスーツたち。床屋『スズキ理容』の店先には結構大きなモビルスーツが立ち並んでいる。壮観だ。
デカいガンダムの頭部はカラオケルームになっており、内部へ入られる構造だが、訪問時は雪のため閉められていた。
アカツキの股にいるセイラっぽい女とゴッグ
理容室に立ち寄ると、店主の鈴木敏美さんがご親切にこれらモビルスーツをなぜ作ったのかをご丁寧に解説してくれた。
このモビルスーツたちはすべて鈴木さんが独力で作り上げたもの。もともと造形物作るのが好きだった鈴木さんは、60歳くらいから多きものを作りたいと巨大なモビルスーツを趣味で作り始め、一体製作してはまた一体と作り続け、16年経ちこのような状態になった。それにしてもどれも立ち姿がカッコイイ。
躍動感のあるキュベレイ
主な材料は発泡スチロールと鉄骨とゴム。実際のプラモデルを採寸して、比率と目方を駆使して寸法を取っているとのこと。この立派な作品を見るために、世界中からガンダムファンがスズキ理容訪れ、見学者が絶えないそう。半ば聖地化しているようだった。
キンキラに光るアカツキ
貫禄を感じるズゴック
シナンジュまで立っていたのは笑っちゃった。(訪問当時の)最新作だ。めちゃくちゃカッコイイ。
鈴木さんは特にガンダムが好きというわけではなく、カッコイイ立像の資料としての観点でしかみていないそう。確かに店先に建てられているモビルスーツはどれもカッコイイものばかりだ。
現在、鈴木さんはモビルスーツだけでなくエヴンゲリオンを制作中とのこと。今年の2021年の8月くらいに完成する予定だとおっしゃられていたので、もう店前に立っているかもしれない。
勇気のある人はモビルスーツの見学だけでなく、予約してガンダムコースのガンダムカットで髪をカッコ良くしてもらおう!
普通コースとガンダムコース……すごく気になる。
これだけの作品を作るには、やはりイニシャルにもランニングにもコストがかかるようで、協力金のお願いを慎ましくされていた。私も感謝の気持ちを込めて募金させていただいた。みんなも見学をしたらぜひ募金しよう。
2021年2月訪問
「 スズキ理容 」について
住所 :青森県上北郡おいらせ町一川目4丁目6−30