ついに行ったぜ、山梨県北杜市でスイカ一筋「すいかばか」の小林さんご夫婦が経営する『寿風土ファーム株式会社』
ここではこだわりにこだわった旬のスイカが味わえる。店の前には、ご主人である小林さん表す「すいかばか」ののぼりが立っている。北杜市には標高3,000mを越える高い山が多くあり、雄大な山々に囲まれた豊かな自然の中から、清く澄んで冷たい水が湧き出ている。そんな清冽な水が豊富な山梨はフルーツ王国となり、多くの果物が育てられている。寿風土ファームでは、この白州の名水を使ってスイカを専門的に栽培している。
店内はスイカをモチーフにした装飾で彩られている。店頭に並べられているのは、普段の生活で訪れるスーパー等では見たことがない、それぞれ特徴のあるユニークなスイカたちだった。どれも美味しそうだなとスイカを眺めていると、収穫を終えたばかりの小林さんが畑から帰ってきて、私たちにスイカの案内をしてくださった。
店で取り扱っているスイカのメニュー表を渡してもらい、どのスイカを試食するかを5種類選ぶ。(メニュー表の解説の詳しい内容はお店に行って確かめてね)。私はセレブシリーズや戦水甘ゼブラといったスイカを試食させてもらった。 あたり前の話だけど、ぜ〜んぶ美味しい。皮のスレスレまで美味い。皮もどうにかして食べたい。すごい。
売られているスイカには食べる時間帯があるそうで、朝に食べるスイカ、10時に食べるスイカ、寝る前に食べるスイカ等を順番に食べさせてもらった。全部のスイカに違う美味しさが明確にあって驚いた。食べ方も、そのまま食べたほうが美味しいスイカや、塩をかけて食べることが推奨されるスイカもあった。どの種類が買えるかはその日の収穫次第で、小林さんがスイカを大切にするだろうと認めた人にだけ販売する。手塩にかけて育てたスイカを、大切にしてくれる人に味わってほしいというスイカ愛ゆえのこだわりだ。
ありがたいことに小林さんは僕のスイカに対する姿勢や食べっぷりを認めてくださったらしく、「初訪問でここまでしてあげる人はなかなかいねえけど」とお世辞をくださりつつ、スイカに合わせて様々なBGMをかけてくださった。 なんでもスイカにはそれぞれ美味しく食べるための曲があるのだそう。たしかに曲に耳を傾けながら食べると一層美味しい気がした。
ご実家が、スイカの名産地である長野県松本市であり、そこで育ってきたという小林さん。人生をスイカに懸けてきたそのキャリアと情熱に裏付けられたスイカへの自信は、店のスイカをどれも買って味わいたい思わせる、迫力のあるものだった。
当然、お土産にスイカも買った。旅の行程の関係上、一個だけだが、塩をかけて食べる山吹セレブ。
山吹セレブはシャリシャリ食感で腹持ちもいい。塩をかけると甘味がより増す。とても美味しかったので大切にしながら1週間以上、毎日食べていたけど全然飽きなかった。夏はずっとすいかばかのスイカでいいよ。そう思える心から美味しいスイカだった。北杜市観光で白州の蒸留所や金精軒に行くなら、絶対に寿風土ファームにも寄ってスイカを買うべきだ。
2020年7月訪問
「寿風土ファーム株式会社」について
アクセス :中央自動車道 長坂ICから車で25分くらい
住所 :山梨県北杜市白州町台ヶ原615
営業時間 :9:00 ~ 17:00(収穫はじめ~9月中旬まで営業)
すいか! (にじいろえほん)