静岡県菊川市にある『西福寺』。子宝と安産の祈願のために日本全国から参拝者が訪れる有名な曹洞宗の寺院だ。
多くの参拝者の目当ては、本堂の奥にある麻羅地蔵洞窟内で祀られている「子授麻羅地蔵」と金色の「双玉」だ。そのご利益は相当に強力なものであることが、実際に参拝してわかった。
お寺の中にある洞窟で、こんなに明るい雰囲気なのも珍しい。特に断りは必要なく、自由に入ることができる。
麻羅地蔵洞窟に入るとすぐに見えるのが、洞窟中央で光り輝く２つの金の玉。
この玉は実は水晶でできている。２つの水晶の玉に純金箔を貼付け、子宝・安産にかかわる願い事が叶いますようにと祈る。子宝と良縁のお願いの違いであったり、参拝者の性別でどちらの玉に金箔を貼るかが変わるので注意だ。
貼られた金箔は大晦日にお焚き上げされる。私が訪問したのはちょうど年末だったので、金箔が貼り付けられ黄金となった、まさに最終段階の水晶が輝いていた。
洞窟内の子授け地蔵への参拝の方法を解説した映像に、金箔が貼られる前の水晶が見られる。年始に行くとこのキレイな状態の水晶玉にお参りできるぞ。
金色に輝く双玉の奥にそびえる、長さ１メートル程の立派な男根の形をした石のお地蔵様が「子授麻羅地蔵」。子授や良縁、夫婦円満に利益があるとされている。
水晶の双玉と同じく洞窟前の映像で、絵馬がかけられる前であるすっぴんの状態の子授麻羅地蔵が見られる。なんとこのお地蔵さまは縄文時代の遺物として出土したといわれているらしい。
西福寺の御朱印は両面開きで、開くと子授け麻羅地蔵がピョコンと勃つ特別仕様の立体的なものもある。おもしろいね。御朱印を受ける際にはインターホンで対応をお願いしよう。
西福寺は16代続く由緒ある寺院であり、全体的に雰囲気が新しく管理が行き届いている。それだけ多くの人に支持をされてきたということだろう。お参りの方法も変わっている部分が多いので、楽しみながら期待して子宝・安産のために参拝できるおすすめのお寺だ。
2021年12月訪問
「西福寺」について
アクセス ：東名高速道路 菊川IC・牧之原ICから車で10分
住所 ：静岡県菊川市吉沢５２３
拝観時間 ：8:00～17:00（無休）
公式HP ：https://saifuku.jp/
