喫茶店なのに海鮮が安くて美味い!なのにグルメ大好き!
埼玉県草加市の駅西口から徒歩5分ほど歩いた場所にある『しなの珈琲店』。ビルの壁にもデカデカと店名が掲げられている。
しかし、ビルの入口に行くと、メニューの写真は大きな海鮮丼や寿司ばかり。そう、しなの珈琲店の食事メニューは魚がメインだ。
店に入ると、冷凍ケースに並べられた大きな魚の切り身たちが出迎えてくれる。
実は、しなの珈琲店は6年前に喫茶店を始めたがビルの3階にあるためか、なかなか客が入らず、築地(豊洲)へ通っていた社長が海鮮のメニューを始めたところ口コミで地元の人気になり、店名はそのままに店で魚も売るようになったそう。店をよく見ると『しなの海鮮丼』の屋号も使われていた。夜は宴会もできるなんで、ぜひやってみたい!
「お刺身定食」1,760円は生本マグロの赤身3枚と中トロ7枚、赤えび、ホタテ、イカ、サーモン、ヒラメ、ママカリ、たまご等の17種類のネタが添えられている。お値段以上の大盤振る舞いだ。
どの刺身も、しっかりと仕事がされていて旨味を感じる。男性は絶対にご飯を大盛りにした方が良いぞ。
別の日、店員さんにオススメされるがままに、メニューには載っていない「しなのスペシャル」2,200円を注文した。
中トロ(生トロ?)4枚にカニ、ホタテ、イクラ、エビ、玉子が乗っている贅沢な丼だった。さすがにこれをより美味しく味わうためにお酒(がりチューハイ)も頼んでしまった。
珈琲店(喫茶店)なので、もちろんコーヒーが美味しい。店内には絶えず昭和歌謡や演歌が流れており、ゆったりとした時間が流れている。そして何より店で働いている方たちの雰囲気が朗らかで落ち着く。
社長の高林信行さん89歳は元魚屋さん。画像を見てわかるとおり、かなりマグロにこだわっており、店では豊洲市場の仲卸から自ら仕入れた生の本マグロしか使わないと言っていた。元魚屋さんで店は持ちビル内。これだけ魅力満点な謎が解けたね。
高林さんは中トロと大トロの間の部分を独自に生トロと呼んでおり、くどすぎずあっさりしすぎず絶妙な脂ののり具合だという。「生トロ丼」1650円はこの生トロの切り身を8枚乗せている。ついに行ったとき絶対に食べるぞ。
この店で一番人気なのは、1,430円の海鮮丼「松(赤身中トロ)」だそう。生本マグロの赤身4枚と中トロ4枚、エビ、サーモン、ママカリなど7種類のネタを使っている。激ウマ煮魚を使った1,540円の「メロ定食」も気になる。どれもネタの豪華さに対して価格がとても控えめだ。とても嬉しい。
前述のとおり、喫茶店内には大きな冷蔵庫があり、高林社長自慢の築地で仕入れた鮮度の良い魚が売られている。昼前から地元の方が多く訪れ、食事をせず、その日のおすすめの魚を買って帰る常連さんも多い。(食事より買い物メインのお客さんの方が多いかもしれない)
しなの珈琲店の向かいはスナックで、昼はドアを開けてカラオケをしているので、その歌声が店内にも流れ込んでくる。そういう雰囲気もこの店の魅力だと思った。
2024年2月初訪問
「しなの珈琲店/しなの海鮮丼」について
アクセス :東武鉄道伊勢崎線 草加駅から徒歩3分
住所 :埼玉県草加市氷川町2129−6 高林ビル 3階
営業時間 :11:00~14:00/ 木金土のみ16:00~20:00も営業(月曜休)