静岡県掛川市の謎スポット『松下宿』 。マジで謎だった。
(訪問した2021年当時は、)どこにも何にも情報が無かったこの場所。Googleマップを散歩していたら偶然見つけた。クチコミは松下さんご本人によるものっぽい「今年の初めての飛来しました。アサギマダラ蝶々です。これから次々と飛来すると思います。」という言葉のみ。しかし200枚以上アップされている画像は、不思議なオブジェばかりだった。ネットやSNSで検索をしても、どんな施設なのかまったく手掛かりがない。ということで実際に行ってみた。
松下宿は掛川駅から東に車で7分ほど走った場所にある。
現地に行くと、松下さん家の広大な敷地内にある無数の手作りオブジェやアトラクション達が訪問者を歓迎してくれる。 マジで謎の場所だが、探検していると個人的にすごい発見をしてしまった。(後述)
松下宿は〝誰でもどうぞ〟とめちゃくちゃウェルカムな様子を全面的にアピールしているが、田舎の小山の麓なので人っ子ひとりいない。新幹線が通過する音だけが聞こえる。
アサギマダラ、夢、幸せ、感謝、そんな言葉がやたらと目につく。もしかしてこれは……と思っていたが、あとで目撃するあるワードで疑念は確信に変わった。
このオブジェたちの様子が珍百景的であることの自覚はあるようだ。
オブジェの目的はわからない。
手作りの遊歩道を進んでいく。
遊歩道を抜けてからが本番だ。〝夢の始まりは ここから〟
『陽気ぐらし』。このワードは……。
『陽気ぐらし』『天理教』!! これ、京都の陽気ハッスルランド(https://tanoshii-daisuki.com/hustleland/)と同じワードやんけ!と気がついて嬉しくなってしまった。大興奮。 松下宿の松下さんと陽気ハッスルランドの吉村さん。場所は違えど、同じ思想に基づいて訪問客のための無料珍スポットを作っている。これはすごいことだ。
そして手作りのゲートをくぐって歩いた先に、本当の松下宿がある。
それでは静岡の謎スポット『松下宿』の全貌を見ていただこう。と思ったのだが、広大過ぎて画像一枚には収まらない。とりあえずここが入口だ。
松下宿のフィールド部分
もうモロに天理教と書いてある。
入り口を進んでいくと、テラス?がある。
手作りビオトープ
ビオトープは濁っていて、生き物らしいものは何も見えなかった。こんなに無機質なビオトープは初めて。
謎の庭園もあった。
よくわからないが、ボートをこぐロボット?
謎の亀
謎の力士
長物がたくさん置かれた「松の間」。松下宿だから松の間?
グラウンドゴルフができるのかな?
夢の扉(簡易トイレ)
松下宿では、手作りオブジェの他にも、巨大ビオトープ、アーチェリー、ゴルフ、釣り、ハイキング等のアトラクションを楽しむことができるっぽい。でも、直近で使われてそうな形跡は感じられなかった。
アーチェリーで狙える的は、26m先に立てられた畳だ。
人生に終(つい)なし
キノコ(しいたけ?)が原木栽培されていた。
松下宿はとにかく広い
ここは釣りコーナーだ。魚の様子は見えなかった。
木でできた人
目がくらくらするようなハイキングコースの入口。
音のないお祭りのような状況が繰り広げられている松下宿についてぜひお話を伺いたく、松下さんの家のインターホンを(押しても良いと書いてあったので)押したが、松下さんは爆睡中で気づかず、今回はインタビューを諦めた。私は庭先から、縁側で気持ち良さそうに寝る松下さんを眺めるのみだった。携帯電話に直接電話すればよかった。
5回くらいはインターホンを押した。
せっかくなので、ハイキングコース(途中で道が塞がってる)を楽しんで、帰った。また絶対に訪問する。ご本人にお話を伺えなかったので、松下宿は謎の場所のままになってしまった。
ハイキングコースの中腹。
上から見た松下宿。広い。周囲の住民たちはどのように思っているのだろうか。
ハイキングコースからは、ひっきりなしに通過する新幹線を望むことができる。
ハイキングコースの傾斜はかなり急なので、歩きやすい服装で行こう。
天理教の他には、戦国時代をフィーチャーされている。
明智光秀の名言が鎮座していた。
今回の記事では、だいぶ画像は割愛している。全容を知りたい人は現地に訪問してみよう。陽気ハッスルランドに引けを取らないそのスケール感に圧倒されるだろう。
今は訪問してネット上に松下宿について詳しい情報も発信されているので、気になる人は調べてみるといい。
2021年12月訪問
「松下宿」について
アクセス :JR掛川駅から車で7分
住所 :静岡県掛川市満水385−3