高知のコネタ『沢田マンション』『焼酎銀行』『ごめん駅』『寅さん地蔵』【高知市】【四万十町】【南国市】【安芸市】

ごめん駅(後免駅) 小ネタ

高知県の珍スポット的小ネタ4連発です。

素人が建築した巨大セルフビルド住宅『沢田マンション』【高知市】

 高知市の有名セルフビルド共同住宅『沢田マンション』。通称〝沢マン〟。スマホカメラの望遠撮影では収めきれない。
 訪問時(2020年)は新型コロナウイルスの感染拡大防止の関係で見学を断っていた。ざんねん。

沢田マンション

 沢田嘉農氏が44歳の時に土地を買い、妻と共に図面もなしに独力で工事に着手した。氏が2003年に75歳で亡くなるまで増改築を続けていた。

沢田マンション

 今では老若男女様々な人々がおよそ100人も住み、沢田マンションを満喫しているそう。

沢田マンション

 私は聞くことができなかったが、沢田マンションについての詳しい記述はインターネット上でたくさん述べられているので、気になる人はぜひ読んでみよう。

沢田マンション

2020年8月訪問

「沢田マンション」について

アクセス :JR高知駅から車で8分、JR薊野駅から徒歩12分
住所   :高知県高知市薊野北町1丁目10−3

本当に貯金ならぬ貯酒ができる『四万十焼酎銀行』【四万十町】

 四万十市の中心街である中村方面から北上し、それはもう酷い酷道である国道439号を、対向車が来ないように祈りつつ走行してたどり着いたのが四万十町にある『四万十焼酎銀行』だ。窪川から西に移動していった方が訪問しやすい。

四万十焼酎銀行

 なんとここは実際に購入した焼酎を預けて、引き出すことのできる銀行だ。実際には、栗焼酎「ダバダ火振」をはじめ様々なお酒を製造している四万十町の酒造会社である「(株)無手無冠」が運営している施設。空き物件となっていた高知銀行の建物を利用してお酒の販売や試飲・見学ができるようになっている。シャッターが高知銀行のロゴのままなので、閉まっていると本当に銀行みたいだ。

四万十焼酎銀行

 訪問時、すでに17時を過ぎていたので、営業は終わっていた。実際に焼酎のための口座を開設し、預焼酎することで、適切に管理された環境下で熟成をしてくれる。金利ならぬ酒利もある。詳しくは四国銀行さんが分かりやすくまとめているので、その紹介ページを見るといいと思う。

四万十焼酎銀行

 最寄り駅である土佐大正駅の、山小屋風の木造駅舎は雰囲気が良かった。

土佐大正駅

2020年8月訪問

「(株)四万十焼酎銀行」について

アクセス :JR土佐大正駅から徒歩5分
住所   :高知県高岡郡四万十町大正435−3
営業時間 :8:00~17:00(無休)
公式HP  :https://www.40010shochu-bank.com/

ありがとうという気持ちにつながる『ごめん駅(後免駅)』【南国市】

 いわずと知れた高知のお約束駅『ごめん駅(後免駅)』。もうわかりやすく駅名はひらがなで表記されている。

ごめん駅(後免駅)

 駅舎はかなり立派。土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線が開通した際に駅舎が建て替えられたとのこと。

ごめん駅(後免駅)

 高知県内のJR駅で電光掲示板があるのは珍しいのではないかな。

ごめん駅(後免駅)

 アンパンマンの作者、やなせたかし氏は少年期から18歳までを後免町で暮らしており、その縁もあって後免駅の次の駅である「ごめん町駅」は「ありがとう駅」にしたらと提案したそう。駅周辺にはやなせたかし氏が考案したごめん・なはり線関連のキャラクターや、ありがとう駅に関する世界観が紹介されていた。ゴトゴトWebのページで詳しく紹介されている。

ごめん駅(後免駅)

 後免駅のホームには、マスコットキャラの『ごめん えきお君』とやなせたかし氏が作詞した後免駅の歌である「ごめん駅でごめん」の歌碑が設置されているので、気になる人は見てみよう。

ごめん駅(後免駅)

2020年8月訪問

「後免駅」について

アクセス :JR、土佐くろしお鉄道 後免駅すぐ
住所   :高知県南国市駅前町2丁目4

撮影は幻になったが熱い気持ちは残っている『寅さん地蔵』【安芸市】

 国の天然記念物に指定されている伊尾木洞は、数種類の珍しいシダが群生し、幻想的な空間を作り出している。

伊尾木洞

 伊尾木洞は、川の水により石灰岩や砂岩が浸食されて形成されている。入口の高さは5m、幅は3m、全長は約40mある。洞内を進むと、出口から先は天井部がなく、両岸が切り立った地形が続く。川床を歩いて洞内を進み、川を遡行すると滝が現れる。

 この伊尾木洞の近くには、映画「男はつらいよ」のロケ地予定地でもあり、渥美清氏が急逝したため実現しなかったものの、映画撮影地招致の記念として「寅さん地蔵」が立てられている。実在の人物が地蔵になってしまった。

寅さん地蔵

 映画「男はつらいよ」シリーズが一度も高知でロケを行っていないため、地元の有志である「寅さんを土佐に呼ぶ会」が誘致活動を行っていたそう。第49作目の「寅次郎花へんろ」の製作が決まり、住民らがロケを心待ちにしていたが、渥美清さんが急逝し、撮影は幻となった。映画製作については決定していたことを記念し、寅さんをたたえる「寅さん地蔵」が建立された。

寅さん地蔵

 もしロケが行われていた場合、伊尾木洞や市内の野良時計、土居郭中などがロケ地になっていただろう。

2020年8月訪問

「寅さん地蔵」について

アクセス :ごめん・なはり線 伊尾木駅から徒歩7分
住所   :高知県安芸市伊尾木169−6