駅のホームから徒歩5秒!日本で唯一、駅舎と合体した民宿『駅の宿 ひらふ』【倶知安町】

道の駅 ひらふ 宿

 北海道屈指の豪雪地帯、倶知安町。倶知安と書いて「くっちゃん」と読む。かつてはこの地の雪を見るためにオーストラリア人が大挙しており、日本国内なのに英語やオーストラリアドルが通用していると言われた地域。今ではニセコに行く中国人のおかげで中国元が流通しているっぽい。そんな倶知安町で私が前からずっと宿泊したかった宿が『道の駅 ひらふ』だ。なんと民宿が駅に直結、というか合体している。駅が宿。宿が駅だ。

道の駅 ひらふ

 昭和57年に無人駅になった時、初代オーナーが「旅する人たちのために、拠点となるよう駅を民宿にしたい」と国鉄に直談判し、国鉄がJRとなったことで駅に宿を開業できたそう。交渉力と運がすごいな初代。現在は南谷さんという方が2代目オーナー。南谷さんも元々は自転車で比羅夫駅を訪れた旅人だったそう。待合室で休憩していたら駅のプラットホームでバーベキューが始まったのがキッカケでこの駅の魅力に惹かれて、約26年前に脱サラをして比羅夫に移住して、経営を引き継いだという。

 比羅夫駅は地元の人もほぼ利用しないという秘境駅に近い状態だが待合室に入ると、別の扉がありチャイムを押すとオーナーの南谷さんが出迎えてくれた。

道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ

 今をときめくスーパー観光地であるニセコの近くなのに、宿泊費は素泊まりで4700円(宿泊当時)。嬉しい。夏にはプラットホームで列車を眺めながら炭火焼きのジンギスカンを楽しめたらしいけれど、今は新型コロナの感染拡大防止のためか、完全貸し切り時のみ、プラットホームでバーベキューができるようになっている。

 二階の宿泊部屋はこんな感じ。十分な広さだ。他にも違う種類の部屋があるので、公式HPで確認しよう。人数によっては相部屋になることがある。それも旅の醍醐味だね。

 最低限必要なアメニティは揃っているけれど、寝るときの服だけは自分で用意しておこう。

道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ

 私が宿泊した部屋の位置はここ。泊まっていた部屋から、プラットホームを過ぎる電車やラッセル車を見ることができる。とても贅沢だ。

道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ

 窓から身を乗り出すと、駅名の看板がすぐ真横だった。

道の駅 ひらふ

 プラットホームに降りてウロウロ散歩していると、また電車がやってきた。電車に乗らないのに、入場券も買わず駅のホームにいる経験があまりないので、少し悪いことをしている気持ちにもなったけど、駅の利用者の特権だね。

道の駅 ひらふ

 一階は談話室と自炊スペース、お風呂になっている。食器類、電子レンジ、ガスコンロ、フライパン、鍋などひと通り揃っているので、ここで晩御飯や朝食を作ってくつろぐのも良い。他の宿泊者がいるときは旅の話題で盛り上がると思う。

道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ
道の駅 ひらふ

 お風呂もとっても綺麗だった。

道の駅 ひらふ

 夏季には露天の丸太風呂にも入ることができる。すごい。

道の駅 ひらふ
丸太風呂(公式HPより拝借)

 朝6時前くらいに走ってくる電車を目覚まし代わりにして起きて、新雪が積もる誰もいないプラットホームで、美味しい空気を腹いっぱいに取り込みながら散歩する。朝食はプランに付けることができるが、私はこの日も北海道名物を食べまくる予定だったので、前日に入手したお菓子をつまんで軽く済ませた。たまに来る電車の音以外聞こえない空間で、雪景色を眺めながら食べる北海道銘菓は格別だった。

ニセコの海外ドラマみたいな宿にも憧れるけど、ひらふも風情があって素敵だよね。

 ニセコの海外ドラマみたいなハイパーオシャレな宿にも憧れるけど、比羅夫のような秘境的な地域に宿泊するのも風情があって素敵だ。

 次に宿泊した時には、ひらふ名物のプラットホームで食べる炭火焼きジンギスカンを体験したい。

2020年3月訪問

「駅の宿 ひらふ」について

アクセス :JR北海道 函館本線 比羅夫駅を下車して5秒
住所   :北海道虻田郡倶知安町比羅夫594−4
公式サイト:http://hirafu-station.com/

参考予約サイト:駅の宿 ひらふ<楽天トラベル予約>


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