北海道の喉仏みたいな位置にある洞爺湖。湖にお爺さんはいない。湖の真ん中には、中島という同級生を野球に誘っていそうな島が浮かんでいる。そんな洞爺湖の南のほうの湖畔には、声に出すのを少しためらってしまいそうな名前の島がある。それは『珍小島(ちんこじま)』
大声で叫ぶと語感が良くて気持ちがいい。なぜそんな名前を付けたんだ。いろんな意味で珍スポットだ。沖縄の漫湖といい勝負。
珍小島に訪れるときには、ついでに必ず洞爺湖も観光すると思う。洞爺湖を見た感想はでっかい湖って感じ。晴れてないと日本全国どの大きい湖も同じような景色に見える気がしている。
洞爺湖観光を一通り終え、湖の南から、西の方へ歩くと珍小島は出現する。
地図で確認するとこんな感じ。湖畔から、ぴょこんと生えているように見える。小さくてかわいいね。
近くに寄って見ると、洞爺湖に浮かび、湖畔とは砂州でつながっていた。島の中は木がうっそうと生い茂っている。増水していない時期ならば、問題なく歩いて入ることができる。
インターネットの情報によると、こうして歩いて渡ることができる珍しい小さな島だから、珍小島と名付けられたらしい。
木と草でモサモサだ。
島の奥には小さなお墓(石碑?)があった。人がいない場所の石碑とか墓とかは怖いからあまり写真は撮らない(撮れない)。なんか呪われそうじゃん。墓と三角点以外には何もなかった。ただの島。チンコ的なものも無い。
珍小島からの先っちょからの風景。とても綺麗で穏やかな洞爺湖の景色を眺めることができた。
島の周辺は珍小島公園として整備されていた。案内板の足元の落書きは私ではなく、先客の誰かの仕業。やりたくなる気持ちはわかる。
Chinko-jima Park
珍小島周辺は、湖のほとりなので湿地っぽくなっている。ぬかるんでいる場所も多い。歩きやすく、少々汚れてもいい靴を履いて訪れよう。
珍小島探検も終えて、歩いていける場所でご飯を食べることにした。観光客向けのお店が立ち並んでいる商店街にある『岡田屋』では白いおしるこが売られていた。地元特産の大福豆と牛乳を使っているので白色。冬にも洞爺湖にお客さんを呼びたくて、このメニューを開発したそう。この白いおしるこの中におはぎアイスを浮かべて、中島が浮かぶ洞爺湖をイメージしていた。
写真はアイスおしるこだけど、テイクアウトも出来るから暖かいおしるこだとホットミルク感覚で飲めるね。一番人気のカツカレーも美味しかった。落ち着く店内で食べる、安心できる味だった。
洞爺湖観光の時には、湖を眺めるだけじゃなくて、珍小島を覗いてみるのもいいかもしれないね。
2020年3月訪問
「珍小島」について
アクセス :道央自動車道虻田洞爺湖ICから車で8分くらい
洞爺湖の洞爺湖 羊蹄山 ビューポイントから徒歩15分くらい
住所 :北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉 周辺
日本の地名おもしろ探訪記 (ちくま文庫)