中国の職人たちを救った本場の刀削麺ロボがいるぞ『刀削麺荘 唐家』【錦糸町】

刀削麺荘 唐家 錦糸町店 珍スポット

 飲食店において、職人というのはどこの国でも欠かせないものです。日本だけではなく中国においても、飲食店のサービスレベルの向上が求められ、心地よい接客だけでなく安価で、美味しい料理を提供することを求められてきています。
 しかし、その飲食業界で問題となっているのが人材不足です。質の高いサービスを求められるようになってきた一方で、人手不足により高いクオリティをもった人材が確保できないという問題があります。これはサービスの低下につながります。

 慢性的な人手不足が続く飲食業界。成長目まぐるしい中国でも昨今「働き方改革」が叫ばれていることは皆さんも耳にしているのではないでしょうか。そんな飲食店の現場における問題をテクノロジーで効率化し、限られた人員で確かなサービスを提供できるようになった事例を紹介します。

 墨田区錦糸町にある刀削麺の専門店「刀削麺荘 唐家 錦糸町店」ではメニューの中でも、しびれる辛さの「麻辣刀削麺」が人気。この店には刀削麺を作る職人技を再現した日本初のロボットがある。このロボットの名前は「康真寧(やすまねい)」名前の通り休まず、一定のリズムで麺を作ってくれるスゴ腕の職人です。

一定のリズムで軽快に刀削麺を作る康真寧

  この刀削麺ロボが作られた背景は、熟練した技術とハードな肉体労働が必要な刀削麺の作り方に起因しています。中国の職人たちが刀削麺を作らされすぎて、腱鞘炎が相次いだくらいなのに、他の調理人と給料が同じなことにブチ切れまくり、誰も作業をやりたがらなくなった状況を救うために開発されました。それがパフォーマンスでもウケて中国で流行ったとのこと。職人の負担も減り、味のクオリティも上がり、店の評判も良くなる。いいことずくめのこのロボットです。

刀削麺ロボ

 何より顔が付いているのが良いと思いますね。麺を切るだけなら顔なんて付けなくてもいいのに顔や腕が付いている。洒落っ気を感じます。「券売機やセルフレジは人の温かみを感じられないからダメ!」なんて言う人もいますが、券売機やセルフレジにも顔を付けたらこの問題は解決すると思いますよ。

 肝心の刀削麺はとっても美味しい。前述のとおり麻辣刀削麺が人気。パクチーは大盛りにできる。 食べているとき、店長がチラチラ近寄ってきて、隙あらばパクチーをラーメンにもっと足すように勧めてくる。何度も勧めてくる。

麻辣刀削麺
刀削麺はとっても美味しい

 訪問時は珍しかった、店頭での調理ロボット。今ではコーヒーのようなシンプルなものから、たこ焼きなど複雑な調理もできるようになっているのを見かけますね。深刻な人手不足を解消しようと、飲食業でロボットを活用する動きが本格化してきた流れを感じています。

唐家
何事も日本初ってのはいいですね。

 

刀削麺荘 唐家 錦糸町店」について

アクセス :JR、東京メトロ 錦糸町駅から徒歩5分くらい
住所   :東京都墨田区江東橋4丁目21−6
営業時間 :11:30~14:00/17:30~22:00(日祝休み)
公式HP  :
https://kara-ya.com/