どうも皆さん、若狭湾周辺の宿の情報を探していたらこのブログにたどり着いたことでしょう。
今回は、若狭湾でふぐを食べたいと思って泊った宿がふぐもマハタという魚も最高だったという思い出を書く。
阿納の宿といえばふぐ!
若狭湾周辺、特に小浜市阿納地区には一年中絶品ふぐ料理を提供してくれる宿が密集している。どの宿の料理も素晴らしく美味しそうで、どこに宿泊すべきか迷ってしまう。
このブログを読んでくれている少しひねくれ者な人は、ただの美味しいふぐ料理だけではそそらない。どうせふぐ料理が食べられるなら、何かプラスアルファがあってほしいなあと考えていることだろう。私はいつもそんな風に考えて宿を探している。
そんな私がおすすめする若狭湾の宿は『若狭ふぐの宿 下亟(しもじょう)』だ。下亟は創業50年を超える民宿で、若狭ふぐを1年を通して、手頃な価格で食べられる人気の宿。この宿は利用客の要望に合わせてかなり細かくふぐ料理のコース設定をしてくれている。
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公式HP(http://www.fugu-shimojo.com/ryori.html)の料理コースの紹介を見てわかる通り、基本のふぐ料理のコースが12,100円から。これに足し算するかたちで、ふぐ料理のフルコースにしたり、マハタ料理を追加することができる。よく考えてから、宿の方と相談して予約しよう。
下亟の絶品ふぐ料理と幻のマハタ料理は感動だ
私が下亟に宿泊することを決めた理由の一つが、マハタ料理が食べられることだ。これが大当たり。私は若狭ふぐ料理+マハタ料理コース(13,750円/人)で宿泊したのだが、ゴールデンウィーク中に、一人当たりこの値段でふぐもマハタも食べられて、快適な宿泊もできてしまうのは、サービスが良すぎるのではないかと心配になってしまうほどだった。
もうお腹がはちきれそうになるくらいにボリューム満点で、豪華な激ウマ晩御飯を以下に紹介していく。
![下亟料理](https://tanoshii-daisuki.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/1432532B-2D80-4559-960E-DD0919613295-1024x768.jpeg)
この美味しそうなてっさは2名分の量。ポン酢に紅葉おろしで食べる。
![下亟料理](https://tanoshii-daisuki.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/C89881DD-765B-4DC3-A5C2-6EFBB286DA6E-1024x768.jpeg)
刺身の船盛りはマハタを中心としたラインナップ。刺身の横には、マハタがどのような魚かわかるように一尾まるまる置いてくれていた。
マハタという魚は、クエとよく似ている魚。過去に和歌山の宿で食べためちゃくちゃ美味しいクエと比べて透明感のある白身を食べてみると、クエよりも身がプリプリとしていて弾力を感じる。お上品な味。美味い。マハタは天然ものは漁獲量が非常に少ないことから、地元では「幻の魚」と呼ばれているらしい。そんなマハタを生で、焼いて、煮て食べられる。こんなありがたいことはない。
![下亟料理](https://tanoshii-daisuki.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/B2EAC176-5B03-4019-9579-2943BE3F44BA-1024x768.jpeg)
そしてこれがマハタの刺身の炙り。香ばしさが加わって旨味が引き立つ。美味しい。
![下亟料理マハタ](https://tanoshii-daisuki.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/82D753D1-423C-4285-B091-029360A40D9D-1024x768.jpeg)
船盛りの横に並べられていたマハタは一匹まるまる煮つけにして出してくれる。マハタの煮付け、ハチャメチャに美味い。プリプリなのにほぐれやすい身には、旨味が凝縮されている。そしてデカい。多い。さ、船盛り、煮つけだけでも食べきるのに苦労するボリュームだ。大満足。
![マハタの煮付け](https://tanoshii-daisuki.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/CF441959-6D6E-4402-A708-1478666C48DF-1024x768.jpeg)
ふぐの皮の酢の物。美味しい。食欲が出る。
![下亟料理](https://tanoshii-daisuki.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/B13BAF2F-5FBB-4BCE-9344-D54179952D06-1024x768.jpeg)
ふぐの湯引き皮。ポン酢で食べる。美味しい。
![下亟料理](https://tanoshii-daisuki.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/06FE59E2-B1AB-47AB-803F-C57B986F6374-1024x768.jpeg)
牡蠣の土鍋蒸し。美味しい。お酒が進む。
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茶碗蒸し。美味しい。中には鶏肉とフグの身がゴロリと入っていた。発掘した時テンションが上がる。うれしい。
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ふぐの焼き白子。塩で味付けをしてある。香ばしい表面に、とろとろの中身。とてもお上品な味だ。
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雑炊セット。といいながらもふぐをたっぷり味わえるお鍋のセットだ。
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お鍋のセットには、身がたっぷりくっついたふぐのアラがついている。読んで字のごとく骨の髄までしゃぶり尽くした。めちゃくちゃ美味しい。
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シンプルながら、旨味が染み出まくった鍋。鍋の具を楽しみながら、こっそり取っておいたマハタとふぐの刺身をしゃぶしゃぶにして食べてみた。それはそれで違う味と食感が感じられて美味しかった。
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ふぐをはじめとした、鍋の具のエキスが十分に染み出した汁で作る雑炊。最高だぜ。米自体が美味しいから、鍋の中には一粒も、一滴も残さずに食べきった。
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少し料金を追加して、ふぐのから揚げや焼きふぐも含むコースにすることもできるが、マハタ料理のボリュームがすごいので、私の場合はから揚げと焼きふぐを付けないでおいて命拾いをした。でもきっとどちらもとびきり美味しいのだろうな。
宿のいたるところに可愛いふぐのキャラだらけ
下亟では料理に使われている器もふぐだらけ、そしてそれらがどれも可愛い。使う前についつい器の底を覗いてしまう。
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お猪口にもふぐ。
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お茶碗の胴にもラブラブふぐ。
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お茶碗の見込みにも幸せふぐ。
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お箸もふぐ
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追加で注文したふぐのヒレ酒のお皿にもふぐ。ふぐのヒレ酒でてっさを流し込む。贅沢な食べ方と美味さで脳が痺れた。
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これだけの量のふぐ料理、マハタ料理を食べ尽くして満足できないわけがない。身も心もパンパンに満たされた状態で風呂に入ったあとはもう、何もすることができなかった。
豪勢な晩御飯から一転、朝食は落ち着いた様子だ。しかし米が美味い。自家製のコシヒカリは朝からまた旅行を再開するぞという活力を与えてくれる。そして若狭地方は日本海を代表する梅干しの産地で、下亟のある阿納地区も例外ではない。昨日の夜にあれだけの料理を食べたのに、しょっぱくて酸っぱい梅干しで食欲が爆増し、ご飯を何度もおかわりしてしまった。晩ご飯にこの梅干しがあったらヤバかった。満腹中枢が破壊され食べ過ぎで胃もブロークンしていただろう。あとふぐのアラが入った味噌汁も美味い。
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宿泊部屋はとても綺麗。私が宿泊したのは、普通の和室だが、リノベーションしたモダンなデザイナーズ和洋室もあるそう。
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布団は、引っ張り出すだけでセッティング完了となるように準備してくれていた。自分の好きなタイミングで簡単に寝ることができる。とてもありがたい。
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部屋にあったふぐの絵。
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きちんと整えられたへやにキレイな畳。大きな窓。もうこれで十分だ。
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窓を開けると、少しだけ阿納の海が見える。
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部屋に風呂はないが、男女別の大浴場がある。お湯が出てくる部分をよく見てみると……。
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可愛いふぐの石像が立っていた。
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もう一方の大浴場には、壁に可愛いふぐのイラストが描かれていた。
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館内の階段には、下亟を訪れた多くの客(主に学校行事で泊まった子供)からのお礼のメッセージが所狭しと貼られていた。
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これだけの嬉しいサービスをしてくれる宿なので、多くのローカルメディアや有名人も訪れているようだった。
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ご主人によるふぐのヒレアート。
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下亟をはじめとした阿納地区の宿は、海のすぐそばだ。朝の散歩として人の少ない海岸や海沿いの集落を気軽に散歩できる。
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宿を出て歩いて数十秒でこの景色。浜の景色を独り占めだ。
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前日に雨が降ったせいか、空気が澄み切っていた。海も穏やかで、岸に停泊している船が鏡のように水面に映っていた。
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宿泊中、ずっと大大大満足だった宿、下亟。周辺にもリーズナブルな価格でフグ料理を多く提供してくれる宿が多くあるが、下亟のようにマハタ料理まで楽しめる宿は少なく、さらにこれだけ可愛いふぐグッズに囲まれて過ごせる宿は下亟くらいだろう。そして何より、宿のご主人や女将さんをはじめ、スタッフの方々のおもてなしや心遣いがとてもうれしい宿だった。若狭や小浜を旅するときには、ぜひ下亟を利用して心ゆくまでふぐ料理やマハタ料理を満喫してほしい。
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2022年5月訪問
「若狭ふぐの宿 下亟」について
アクセス :舞鶴若狭自動車道 小浜ICから車で10分
JR小浜駅から あいあいバス(田烏線/下り)で阿納バス停下車して徒歩2分
住所 :福井県小浜市阿納10−15
公式サイト:http://www.fugu-shimojo.com/index.html
参考予約サイト:若狭ふぐの宿 下亟<じゃらん予約>