全国で唯一、紙の神様を祀っている福井県越前市の『岡太神社・大瀧神社』。岡太神社は約1500年前、生活に困っていた村人へ、清らかな水を利用した紙漉きの技術をを伝えた女神、川上御前を祀っている神社だ。そのため、今立地区をはじめとした周辺には、紙漉きの技術が広まり、高品質の越前和紙が今も産業として息づいている。一方、大瀧神社は、泰澄大師という人物が川上御前を守護神として祀るために創建した神社だ。
奥の院である上宮には、岡太神社と大瀧神社の本殿が並んで建っているが、下宮(里宮)の本殿と拝殿は両神社で共有となっていることから、2つの神社の名前が併記されている。
そしてこの下宮は日本一複雑な屋根の社殿だと言われている。
本殿と拝殿が一体になっていて、屋根が複雑に重なり合っていた。どうなってるのかよくわからないけど、すげ〜。まるで浮世絵で見た波のようだ。
社殿の随所にみられる緻密な彫刻や意匠も圧巻だった。
離れて見ても、近くで見ても社殿に使われている技法に圧倒されてしまう神社だった。
神の神様を祀り、越前和紙が盛んな地域の神社なので、石灯籠等の境内の随所で和紙の装飾が取り入れられていた。
お手洗いのピクトグラムも可愛いね。
2022年5月訪問
「岡太神社・大瀧神社」について
アクセス :JR武生駅から福鉄バス南越線 和紙の里バス停から徒歩約10分
北陸自動車道 武生ICから車で10分
住所 :越前市大滝町13-1