全国各地にユニークな名前のバス停がたくさんあるが、その中でも断トツの知名度を誇る長野県駒ヶ根市にある珍バス停『女体入口』を訪れてみた。
女体入口の場所
女体入口バス停は、中央アルプス観光(株)と伊那バス(株)が運行する、駒ヶ根駅と駒ヶ岳ロープウェイ(しらび平)を結ぶバス路線の停留所だ。
このバス停は中央道の駒ヶ根インターチェンジを降りてすぐの場所にある。新宿と飯田を結ぶ高速バスのバス停(中央道駒ヶ根インター)の近くでもあるので、車で行くにしても、遠方からバスで向かうにしてもアクセスが良い。
停車するバスの本数は、冬季を除いて10時~17時までは1時間に2本。その前後の時間にも、時期限定で追加のバスが運行されている。なかなかの高頻度だ。
女体入口バス停の由来
女体入口というバス停名がどのようにして名付けられたのか、その由来には諸説があるそう。駒ヶ根観光協会のHPによれば、かつて駒ヶ岳は女人禁制であったため女性は入山できず、麓で待つことになっていたという「女待=にょたい」という説。近くを通った身分の高い人のご婦人がこの場所で亡くなり、遺体を葬ったからという説。中央アルプスの山並みが女性が横たわった姿に似ており、その入口だからというのもその説。という3つの説が書かれていた。私は3番目の説なのではないかと勝手に思っている。いずれにしても、このユニークなバス停名はたくさんの人々の関心を引きつけている。それにしても、観光協会がわざわざ紹介しているということは、駒ヶ根としても公式にこのバス停が観光地扱いになっているのか。
女体いきいき交流センター
女体入口バス停から歩いて8分ほど南へ歩くと、おそらく地域住民のコミュニケーションの場としての施設『女体いきいき交流センター』がある。
女体、いきいき、交流。自分の感情を文章でうまく伝えられないが、こちらもまた素晴らしい施設名だと思っている。
駒ヶ根市内には、地域の集会所として「いきいき交流センター」の名前が付けられた施設が数か所あり、ここは女体地区(と呼ばれているのか?)のいきいき交流センターなので、女体いきいき交流センターとされたのだろう。
過去に訪問して記事にした『女体』という言葉を付けられた場所として、静岡市の『女体の森』があった。こちらは、海から見た森の形が女体に見えた説や、女性の神様を祀っているという説により女体の森と名付けられていた。やはり何となく由来が似ているね。
2021年7月訪問
「女体入口」について
アクセス :中央自動車道 駒ヶ根インターチェンジ降りてすぐ
住所 :長野県駒ヶ根市赤穂周辺