新湊川公園には、ゴムっぽい石がある【神戸市】

ゴムっぽく見える石 珍スポット

 神戸市の新湊川公園内には、ゴムっぽい石があると教えてもらい、訪問した。ちなみに新湊川公園は湊川公園駅ではなく、(高速)長田駅の近くにある。新湊川に沿う、お散歩にもってこいの公園だ。

ゴムっぽく見える石

 これがゴムっぽい石、『わが国ゴム工業勃興の地』の石碑だ。レンガの上にぐにゃりとした質感の石のモニュメントが置かれている。ゴム感ある!消しゴムみたい。

ゴムっぽく見える石

 ゴムの質感を感じる大きな彫刻作品は今まで見たことなかった。この無骨な感じでありながら消しゴムっぽく見える石のモニュメントが、公園内にぽつねんと置かれている様子は、気持ちが高まる。

 石碑の後ろ側を見ると、『設計:環境造形Q、施工:石松石材』と小さく彫られていた。環境造形Qを調べてみると、昭和中期から末期にかけて関西を中心に公共向けの彫刻作品で活躍した3人組のようだ。

ゴムっぽく見える石

 石碑の横側には、石碑の説明と署名が書かれたプレートが埋められていた。

〝わが国ゴム工業は明治・大正年間にこの地において勃興し発展した
 ここに栄光の歴史を偲び先人の偉業を讃えてこのモニュメントを制作し偉名を刻して
 その不滅の功績を永く後代に伝える  昭和六十三年〟

 神戸は明治18年に日本で最初(とされる)の日本護謨製造所のゴム工場が設立され、さらに明治42年にはイギリス資本であるダンロップ護謨株式会社が誘致され大規模なゴム工業が発展した。さらにダンロップ護謨で技術を吸収した技術者が、神戸周辺でゴム工業の関連会社を立ち上げていったことで、長田区を含む西神戸一帯が『わが国ゴム工業勃興の地』となっていった。このことを讃えて石碑が作られたようだ。

ゴムっぽく見える石

 この石碑を見つけたときには長田区にそんな歴史があるとは知らず、「ゴムっぽい石がある!」という気持ちだけでとても嬉しくなり、たくさん記念撮影をした。

ゴムっぽく見える石

2022年9月訪問

「『わが国ゴム工業勃興の地』の石碑」について

アクセス :神戸市営地下鉄 長田駅から徒歩7分
      阪神神戸高速線 高速長田駅から徒歩6分
住所   :兵庫県神戸市長田区川西通1丁目