宝よ来いと、みんながホギホギと念じる『宝来宝来神社』【南阿蘇村】

　人口1万人以上にもかかわらず〝村〟の呼称を存続させた平成の大合併唯一の地域、熊本県南阿蘇村にある宝来宝来（ホギホギ）神社は、お参りすると宝くじが当たる等の金運がアップする御利益があることで有名な神社だ。めちゃくちゃ赤い。

　ビデオ撮影した神主さんの祈祷を無料で再生し祈祷に参加できる。宝来宝来神社はハイテクだ。YouTubeでのリモート参拝もできるようになっている。
　長年の役目を終えたお財布の供養をする、毎月の「お財布お焚き上げ供養」も名物だ。

　ちなみに〝ホギホギ〟とは、「陽幸和福招金萬宝来」という真言が由来（と公式HPに書かれていた）。そのような意味が込められている言葉なので、神主さんは「ホギホギ……」と念じながら祈祷をする。宝とはお金に限らず、人それぞれのものなので、あらゆる宝物に対するご利益があるそう。
　敷地内の鳥居にはこの９文字が一時ずつ掲げられていて、順番にお参りするといいらしい。

　この真っ赤な神社が建てられた経緯は、かつてこの場所を職を失った重機の運転手が、ヘリコプターの基地にするため山を切り崩す作業が行なっていたが、岩が出現し作業を中断。すると運転手の夢に岩が出てきて「掘り起こすのをやめるなら大金を得られる」と言われた。後日、その工事関係者が買った宝くじが大当たり。以後この場所を神社としその岩を祀ったとのこと。