大阪市都島区にある『ブスの店 杏』
「急募」と大きく書かれた看板、スタッフ募集のお知らせかと思いきや、お客様募集の看板だった。その看板では、「当方ブスぞろい」と宣言していた。潔いスナックだ。
店舗用テントにデカデカと「ブスの店」と書かれているし、都島駅を出てすぐの場所にあるから、気になっていた人は多いと思う。私もその一人だ。そこで私はお店に入ることにした。
私は、「ブスの店」とか「ブサイク揃い」とかおおっぴらに自分たちの容姿を卑下してアピールしているスナックが大好き。そんな店は往々にしてママもお店のスタッフもブサイクなんていないし、そうでありながら容姿では勝負していない、笑える雰囲気のお店であることが多いからだ。
店内はいたって普通のスナックだ。暖色系の明かりの中で、しっかりした感じのカウンターに座る。
店でお酒を飲みながらカラオケを楽しみ、杏子ママとお話をした。ママが言うには最初は「美人の店」だったとのこと。ある日、客の「どこに美人がおるねん!」という一言がキッカケでブスのお店に店名を変え、今に至るそう。結果的によかったかもしれないけど、ひどい客だ。
スナック杏にはブスはいない。だから安心してどんなブスがいるのか見に行こう。一方、スナックはコミュニケーションの場でもある。自分の振る舞いがブスになってしまわないように気をつけようね。
2015年12月訪問
「ブスの店 杏」について
アクセス :大阪メトロ谷町線 都島駅から徒歩3分くらい
住所 :大阪府大阪市都島区都島本通1丁目6−20
ブスに花束を。(1) (角川コミックス・エース)