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総数3500体以上!彫りに彫った木彫りが出迎える『ちびっこ島 木彫り館』【須崎市】

珍スポット

 高知県須崎市、横浪黒潮ラインを通り帷子崎展望台あたりから横に逸れ、ほっそいほっそい道を抜けると明徳義塾中学・高校にたどり着く。三方を山に囲まれた、娯楽なんてほとんど無さそうな陸の孤島ともいえる場所で部活動に打ち込んでいたらそりゃ野球部もサッカー部も強豪になるね。すごい。自分が高校生の時なんて特に打ち込む活動なんてしていなくて毎日、アイス食べたいとかくらいしか考えてなかったよ。

 そんな部活動に勤しむ生徒たちの気合いの入った声が聞こえるくらい学校の近くに、怪しげな看板が置かれていた。

ちびっ子木彫り館

 「木彫り館 入り口」と鳥のキャラクターが指し示す方向に進んでいくと、無数の木彫りのキャラクターが立ち並んでいる施設があった。ここが須崎市のオススメスポット『ちびっこ島 木彫り館』だ。

 敷地に一歩足を踏み入れると、木彫り像がにぎやかに出迎えてくれる。全国各地のキャラクター像、ゆるキャラ、アニメキャラたちが愛嬌を振りまいている。

さすが須崎市だけあってマスコットキャラのしんじょう君が一番前にいた。

木彫りキャラ
キティちゃんもいた。全国のキャラはどの県の所属かわかりやすくなっている。

 木彫り館の入り口らしき場所があったが、閉まっていた。入り口横に呼び出しようの携帯電話番号が書いてあったので連絡し、到着まで周辺を探検することにした。

木彫り館

 中庭?には3頭身の坂本龍馬の木彫りが立ち並んでいた。みんなそれぞれ違う衣装を着ていて面白い。

木彫り館の庭

木彫りの坂本龍馬

 それにしても高知県だけあって、坂本龍馬は相当のお気に入りの様子。様々な衣装、様々な年代の坂本龍馬がいた。

 この竜馬の木彫りがたちならんでいる場所の名前はおそらく”龍馬街道”なんだろう。

竜馬街道

 UFOの遊覧船的な建屋もあった。

UFO木彫り

 木彫り館と道路を挟んで向かい側の空きスペースには、ゆるきゃら村という共同体が発生していた。

ゆるきゃら村

 各県を代表するゆるキャラたちが一列に並べられていた。見やすいね。

 ゆるキャラ村を眺めていると、軽トラが木彫り館の敷地にやってきた。やって来てくれたのは木彫り館の館長の横矢年夫さんだ。横矢さんは、私が開館のお願いの電話をしてからかなり急いできてくれた様子が服装を一目見てわかるほどだった。恐れ入ります。

ちびっ子木彫り館

 横矢さんは挨拶もそこそこに、ちびっこ島木彫り館の入り口を開けてくれた。訪問当時は新型コロナの関係もあり、訪問者が特にいないときは閉まっていることが多いという。

 入場料800円を払い、木彫り館の中へ。入り口そばには木彫りの作品や、なぜかアニメキャラの大きなフィギュアも並べられていた。

ちびっ子木彫り館
木彫り館に入ると、さっそく横矢さんご本人がモデルの木彫りが出迎えてくれる。

 体育館のように広い木彫り館の中には、木彫りのいるか、カエル、カニ、かっぱ、ブルドッグなどの作品がぎっしり展示されていた。 すごい……。

木彫り館

 その莫大な作品数に圧倒されるものの、いまにも動き出しそうな木彫り一体一体の姿はどれもユーモラスで見てると和ませてくれる。

木彫り館

 木彫り館内の木彫り作品は動物がモチーフのものが多く、同じ種類のものがタワー状に積まれている。

木彫り館

 ポーズを決めてカッコイイ朝青龍関は木彫り館の隣の明徳義塾相撲部出身。きっと隣の力士たちも明徳義塾出身なのだろう。

ちびっこ島木彫り館
躍動感あふれるドルジ

 カニ、カニ、カニ。横矢さんは「これが全部食べられたらいいのにね」としみじみ言われていた。

ちびっこ島木彫り館

 ブルドッグマウンドの上に、ダルビッシュ有

ちびっ子木彫り館

ちびっ子木彫り館
大型バイクを乗り回すブルドッグ軍団。なぜ……?

ちびっ子木彫り館
イルカタワー

ちびっ子木彫り館
木彫り動物のお祭り状態だ。

ちびっ子木彫り館
建屋の奥まで策瓶がびっしり。壮観だ。

ちびっ子木彫り館
ギターを抱える、猿のような豚のような生き物。

ちびっ子木彫り館
ブルドッグの上に兜が積まれている。

 有名人のサイン色紙は180枚ほどあるらしい。よくよく見るとそのサインは大御所ばかりだった。どうやって手に入れたのか聞くと、こうしたサインやポスター等の大半が、知人が何十年も収集していたものを譲り受けて展示しているとのこと。サインは老舗旅館に勤められていた女性が30年以上かけて収集されたもの。

ちびっ子木彫り館

 なぜかヨン様も奥でほほ笑んでいた。

ちびっ子木彫り館

 歴代総理大臣や歴代横綱のお面。特徴的で、面白い。

ちびっ子木彫り館

 つきっきりで案内をしてくれた、ちびっこ島木彫り館の館長、横矢年夫さん(80歳)は自動車整備会社の役員をされていて、木工彫刻が趣味。なんと木彫りを本格的に始めたのは60歳になる頃だという。会社を辞めて、いろいろな趣味に挑戦し、木彫りにたどり着いたそう。すごいエネルギーだ。

 同じく高知県四万十町の『海洋堂 かっぱ館』でかっぱ像を製作されているチェーンソーアーティストの山本祐市さんとは旧知の仲だそう。他にも県外に拠点を構える宮沢さんというチェーンソーアーティストの方のお面等の作品も多く展示されている。木彫り館内に展示されている作品の多くがこの二人がメインで作った作品だ。横矢さんは右手が不自由なためこの二人ほどではないが、それでも数百点の小さくて愛嬌のある作品を作られている。

 横矢さんはもともと浦ノ内と呼ばれるこの場所に土地を所有していて、山本さんとの作品を保管されていた。しかし作品を作りまくる二人、空きスペースに作品を並べておくならいっそ展示スペースを作ってしまおうと、木彫り館を自ら手づくりで建設された。木を彫るだけでなく、こんなに大きな建物を建ててしまうなんてすごいすごいと言っていると、「建屋は何件も手作りで建てた経験があるから、なんのことはない」と自信ありげに言う横矢さんだった。

作品の内容だけでなく、モチーフの人たちがどんな性格かまで解説してくれる横矢さん。

 木彫り像の製作はまず、山本さんが工房でチェーンソーを使っていい感じの木を選んで粗彫りをする。そのあとに、木彫り館へ運ばれて、磨きや塗装をされる五人ほどのメンバーでほぼ毎日作品を製作されている。同じような作品をいくら掘っても、完成した時には同じ作品にはならないので飽きることもないそう。

 木彫り作品の数をギネスに申請するために、少し前に作品の数を数えてみたことろ、3500体以上あるのだと嬉しそうに言う横矢さん。来るたびに作品数が増えるから、その数を聞きに何回も訪問してくれるお客さんもいるんだそう。まだまだ増やしたい。作れるだけたくさんの作品を作りたいと楽しそうに言われていた。

 木彫り館だけではなく、数年前からは市内の自然を楽しめる『昆虫館』も作るために既に土地を取得され、ご準備をされているそう。その計画を聞いて、定年後からでも、いくらでもやりたいことはやれるんだと感動した。その昆虫館が完成したら横矢さんはもう須崎市の観光大使に任命されるべきだと思った。

ちびっ子木彫り館

 木彫り館とは別の建屋には、昭和の香り漂う映画ポスターが所狭しと掲げられていた。これを見ているだけでも楽しい。目線を下に移すと、横矢さんが彫られた可愛らしい小動物の木彫り作品が並べられまくっている。

ちびっ子木彫り館

ちびっ子木彫り館

ポケモンのシール
このポケモンシール、子供のころめっちゃ集めてた。

ちびっ子木彫り館

ちびっ子木彫り館
横矢さんが作業されている工房

ちびっ子木彫り館
展示待ちの木彫りリスたち。すごい数だ。

 突然の訪問にもかかわらず、車を飛ばして駆け付け丁寧にご案内をしていただいた横矢さんには本当に感謝しかなかった。また須崎市に寄った時には、さらにパワーアップしているであろう木彫り館、そして昆虫館を楽しみたい。

2020年8月訪問

「ちびっこ島木彫り館」について

アクセス :須崎東ICまたは土佐ICから車で50分くらい
住所   :高知県須崎市浦ノ内下中山247−1

営業時間 :8:30〜17:00(火曜休)
料金   :大人800円、大学生700円、高校生600円、中学生・小学生500円