静岡県袋井市、袋井宿の寺院『可睡斎』。ここは室町時代から続く、創建600年以上の東海道随一の禅の修行道場だ。
可睡斎の広いトイレは東司と呼ばれ、この広い東司のど真ん中には烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)という不浄を清める仏様の像が立ちそびえている。可睡斎の東司の大きさは日本一。男女兼用だ。

東司で用を足す人たちの背中を、見守っている。
この明王を見るために、男女関係なく色んな人がトイレに入ってくる。大便器はしっかり個室になっているし、小便している男性は背中しか見えないから大丈夫か。

賽銭箱もあるから、用を足している人の後ろでお参りも出来る。

デカいトイレの真ん中で立つデカい明王、カッコイイ。烏蒭沙摩明王についてネットで調べたら、古代インド神話において「アグニ」とも呼ばれ、烈火をもってこの世の一切の不浄を焼き尽くして浄化する力を持っているらしい。だからトイレに置かれることが多いんだって。
可睡斎が建てられた当時は病院や薬も充分でなく、トイレから発する病の元を断ち切って欲しいと願いが込められているとのこと。
2017年12月訪問
「可睡斎」について
アクセス :東名高速道路 袋井インターチェンジから車で5分
JR東海道本線 袋井駅北口1番のりばから遠州森町行きか気多行きに乗って
「可睡斎入口」下車
住所 :静岡県袋井市久能2915-1
公式HP :https://www.kasuisai.or.jp/