本州から陸路で行ける一番西の端っこにある町、長崎県平戸市。沖縄のゆいれーるが開業しても、松浦鉄道のたびら平戸口駅は日本最西端の駅を決して譲らない平戸市。自然に囲まれた観光地であるこの町は、美味しいものがたくさん。シイタケ、かまぼこ、ウチワエビ、ヒラメ、トビウオ、平戸牛。特に平戸はお魚が美味しく、現地にはお得で盛りの良い魚料理の店がたくさんある。そんな激ウマ地域の平戸から盛りの良さで一線を画すお店が東京にやってきた。
それは『平戸からありがとう』
地域の人間が生産した農作物を、自らの販売店や飲食店で直接販売するいわゆる「６次産業」のプロジェクトとして東京・有楽町に出店しているアンテナショップ「有楽町ひらど商館」。この有楽町ひらど商館を運営する会社が新たに東京へ進出した店が、同じく交通会館の地下にある『平戸からありがとう』だ。
豊かな自然に恵まれた長崎県平戸市の海の幸、山の幸を味わえるこの店で爆裂人気なランチメニューが、イノシシ肉を使ったジビエ料理、平戸バーグ丼ダブル。一日10食限定（2021年10月時点）の超インパクト丼。平戸って猪も名物なんだね。いわずもがな人気メニューなので開店30分前に到着して、開店待ちの列に並んでけっこうギリギリだった。あぶね～。
平戸バーグ丼、先に結論を言うと、めっちゃ美味い。
米の上に鎮座する、デカい２個のイノシシ肉ハンバーグ。国に申請すると、もしかしたらご飯で初めて有形文化財（建造物）に登録されてしまうかもしれない。２個もハンバーグを乗せてくれてありがとう。ハンバーグってご飯の上に乗せるとこんなにデカく見えるんだね。イノシシ肉のハンバーグは獣臭のようなクサ味もない。東京に来るまでに下処理を丁寧にやってくれているんだろうな。ありがとう。肉にも米にも濃厚ソースが染みててめちゃウマでありがとう。これで1,280円。シングルの平戸バーグ丼なら980円。ありがとう、平戸市。お店採算取れてる？心配になっちゃう。
ご飯は、大盛りやおかわりが無料なのもありがとう。最初のご飯にはフライドオニオンがありソースが染みてる。ご飯がべちゃべちゃにならない、ちょうどいいソースの染み具合。
私はまず上のハンバーグを小皿によけて、まずは下のハンバーグとソースが染みてるご飯とで食べた。
周りの客を見ていると、このハンバーグ丼の食べ方にもそれぞれの流派があることがわかった。私みたいに１ハンバーグにつき１ご飯の流派。豪快に２個のハンバーグを一気に食らう流派。あえてダブルを頼まず、シングルの平戸バーグ丼を２個頼む玄人。みんなちがって、みんないい。
おかわりは普通の白米だ。あの最高フライドオニオン＆ソース染みご飯のあとに普通の白米で大丈夫か？と思うかもしれないが心配ない。
ハンバーグ自体の味が濃厚だし、何よりあごふりかけやあごパウダー、醤油や柚子胡椒で美味さプラスさせながら食べられる。「次はどんな味バフをご飯にかけてやろうかな」なんて考えているうちに、おかわりの白米まで一瞬でペロリだった。
調味料、何をかけてもめっちゃ美味くなる。私は特にあごふりかけがお気に入り。
ハンバーグが２つ乗った平戸バーグ丼ダブルは１日10食限定だったけれど、シングルは普通に皆が注文できるメニューだから、メチャうまイノシシハンバーグを食べたい人は開店前の何十分もまえから並ばなくても大丈夫。（人気店なのでそれでも行列に並んじゃう必要はあると思う）
平戸バーグ丼の他にも、平戸の汁なし担々麺や、刺身定食も気になった。きっと美味しいに違いない。近いうちにまた訪問して味わってみるぞ。そして平戸市も訪れて、これが本当に現地の味かどうか、食べまくって確かめまくるぞ。
平戸市の皆さん、ほんまにありがとう。東京からありがとう。
2021年10月訪問
「平戸からありがとう」について
アクセス ：JR山手線・京浜東北線 有楽町駅から徒歩３分くらい
東京メトロ 有楽町線 有楽町駅 D8出口から徒歩３分くらい
ていうかいろんな地下鉄の駅から徒歩で行ける
住所 ：東京都千代田区有楽町２丁目１０−１ 東京交通会館地下1階
営業時間 ：11:30~14：30／17:00~22：00（日曜休、平日も休みあるので注意）
公式Instagram：https://www.instagram.com/hirado_kara_arigatou/
ひらど商館HP：https://www.y-hiradoshokan.com/
技あり！dancyu どんぶり (プレジデントムック)
