すごかった。墨田区、押上（業平）で人形焼を製造販売する『春日屋製菓』は直売所の隣のスペースで昼限定のラーメン店を営業している。人形焼工場なのに、ラーメンを。なぜ。
2023年８月にオープン下ばかりの店内はとてもきれい。白を基調としつつ温かみのある整えられた空間だ。
基本のメニューは醤油拉麺。これが美味い。迷ったら味玉醤油拉麺を注文すると良いと思う。その理由は後述する。
私が注文したのは、特製醤油拉麺。味に複雑さを感じるけどスッキリとしたスープ。歯ごたえと喉越しが気持ちいい香り高い自家製麺。マジでスープと麺がすごい。手間のかかってる味だった。チャーシューも柔らかく甘い旨みを感じるし、存在感のある味玉も黄身がトロッとしている。
人形焼は土日限定のサービスで一個付く。うれしい。私は家に持ち帰ってお茶と一緒にいただいた。でも、これは何個も買っておいたほうがいいくらいに美味しかった。
人形焼工場がラーメン店をやる理由。それは、春日屋製菓が人形焼の生地に使っている粉の業者から「うちの粉はラーメンにも合うよ！」という話を聞き、それならラーメンをやろうとなったそう。すごい行動力だ。しかし、理由を聞いたあとは、とても納得できた。
私は特製醤油拉麺を食べたが大正解。スープへほぐれる海苔が良い。海苔の風味が好きな人は味玉か特製の醤油拉麺を注文しよう。
白いご飯に付いてくるふりかけは自家製。調理場を少し覗いたら良い炊飯器で米が炊かれていた。美味い米にしっとり鶏節ふりかけ。さらに美味いスープ。口の中でいろいろな組み合わせで試したくなるので、食べるのに忙しくなるよ。
ラーメンに使われている原材料はすべて開示されている。ラーメンへの自信と客への親切さを感じるサービスだ。
工場直売の美味しい人形焼は店の隣で買える。お土産に買っておいたほうがいい。美味しいので。
春日屋製菓さんはInstagramをしている。ラーメンや人形焼の投稿はほとんどなく、レコードジャケットを店の前に立てて投稿している。これがものすごい数で驚く。
1000件を超えるレコードジャケットの投稿や、たまにあるラーメンの投稿を読み込むと、春日屋製菓さんは音楽も人形焼も、ラーメンもこだわりを持って取り組んでいることがわかる。音楽好きはぜひフォローしよう。
2024年１月訪問
「春日屋製菓」について
アクセス ：京成・東武・都営地下鉄・東京メトロ 押上駅から約６分
住所 ： 東京都墨田区業平２丁目８−４
営業時間 ：11：30～14：30（月曜・火曜休）
公式Instagram：https://www.instagram.com/kasugayaseika/
