『平田一式飾ほんまち展示館』の日用品で作ったキャラは意外に迫力があるぞ【出雲市】

平田一式飾ほんまち展示館 珍スポット

 島根県出雲市平田町の平田本町商店街にある『平田一式飾ほんまち展示館』には陶器で作られた、目がラリってる感じのアンパンマンやトーマス、自転車部品で作られた巨大エビなどが展示されている。訪問時、誰もいなかったひっそりとした施設だった。

平田一式飾ほんまち展示館
撮影自由とは太っ腹だ

  一式飾とは陶器、茶器、仏具といった日用品を自由に使いわけ、人物や場面を作った民俗芸術のこと。民俗芸術だいすき! 実は一式飾の文化は日本全国にある。
 作品は一式飾りを作り慣れている大人の作品から、地元の小学生が制作した作品もあるのでクオリティはピンキリだ。でもその振れ幅が見ていて楽しくもある。

平田一式飾ほんまち展示館

 展示館のメインを張っているのは、自転車部品一式で作った「海老」。迫力ある。

平田一式飾ほんまち展示館

 エビの殻感がとても出ている。青と黒のカラーリングも良い。

平田一式飾ほんまち展示館

 こういう廃品リサイクルアートは見ていて楽しいので、もっと増えたらうれしいな。

平田一式飾ほんまち展示館

 アンパンマンは斜視っている。愚地独歩の散眼状態だ。

平田一式飾ほんまち展示館

 幼く、優しい感じになったバイキンマン。

平田一式飾ほんまち展示館

 機関車トーマスは違和感がほぼ無い。力作だと思った。直線と円で形作られているものは一式飾に向いている。

平田一式飾ほんまち展示館

 日本の陶器と甲冑は相性がいいね。

平田一式飾ほんまち展示館

 ニワトリの出来もすごい

平田一式飾ほんまち展示館

 実は、この平田一式飾ほんまち展示館は2016年まであったが、建物所有者の事情により閉鎖されていた。しかし、伝統の継承と平田町の観光を促進しようと復活を求める声が高まり、保存会が商店街の空き店舗を借りて2024年3月に復活したという経緯がある。この記事は2016年の写真なので、今ではもっと作品数が増えているだろう。

 しかし、商店街の空き店舗を使って復活したというが、ネットや新聞記事を見てみても、商店街のどこあたりに復活したのかがまるでわからない。SNSでの投稿もほぼ見られない。X(旧Twitter)だと、この8年間で投稿していたのはほぼ私だけだ。補助金まで交付されているのに、全国から訪問者を集めたいというはやる気あるのだろうか。無料の施設だとこんなものなのかな。

 実際に見に見ると、それぞれの作品の工夫がとても楽しく感じられる施設なので、もっと訪れられるべき施設だと思う。訪問した人は地元の人に代わってぜひ宣伝してあげてほしい。

2016年5月初訪問

「平田一式飾ほんまち展示館」について

アクセス :一畑電車北松江線 雲州平田駅から徒歩7分
住所   :(旧住所)島根県出雲市平田町989−4
      新しい常設展示館も上記近辺の本町商店街内
営業時間 :9:30~17:00
入館料  :無料