みんな貧乏が悪いんや。味噌屋の中で貧乏神をシバこう『貧乏神神社(丸井伊藤商店)』【茅野市】

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 「みんなビンボが悪いんや!」というセリフからは漫画界のレジェンド高橋留美子先生の『ザ・超女(スーパーギャル)』を思い起こす人は多いんじゃないでしょうか。スペースパトロールのマリスはそのパワーが強すぎるあまりに関わるすべての物を破壊してしまい、その弁償に追われ貧乏である。そんな彼女が誘拐された大富豪の御曹司を助け出し、玉の輿になろうというお話です。


 一方私は「みんな貧乏が悪いんや」というフレーズで岡林康信の歌「チューリップのアップリケ」を思い出します。家庭が貧乏なのがわかっている女の子はそれでもチューリップのアップリケが付いたスカートが欲しいと母親に願っている。父親は一生懸命働いているが生活は楽にならず、貧乏を苦に大好きな母親は家を出ていく。こうなったのは貧乏のせいだと言う内容の歌です。


 どちらにも共通しているのが、貧乏である状況はなかなか変えられるものではなく、とてもつらいということです。貧すれば鈍するという言葉があるように、貧乏であるという状況にいる間は何事もうまくいかないことが多いものです。それが故にずっと悪い環境にいるという認識がありながらも、自分の状況を良い方向へ変えられないままの人がいるという事は、様々な暮らしを送っている人々がいるということを知り大人になった今、痛感することがあります。今思うと決して裕福ではないながらにしても、共働きで誠実に私を育ててくれていた両親には感謝しかありません。

 みんなが大嫌いな貧乏にならないためにも、神社にお参りしてお祓いをしたほうがいいですね。どうせなら思いっきり鬱憤を晴らしてスカっと気分転換をしたほうが事態も好転すると思います。貧乏を遠ざけて気分も高められる、そんな一石二鳥の神社が長野県茅野市にあります。
 その場所は『丸井伊藤商店』地元で100年以上続く由緒正しい味噌蔵です。創業当時からの樽で熟成された保存料、調味料、合成着色料を一切使っていない天然の味噌はめちゃくちゃ美味しいですよ。

 そんな老舗の味噌蔵の奥に貧乏神は佇んでいます。貧乏神を神社で祀るなんてどうかしてるぜ!と私も思ったんですけど、これでいいんです。なぜならこの貧乏神神社にある「ご神木」をシバくことで、災いを福に変えるのだから。

貧乏神神社

 貧乏を払う方法は簡単。罵声を浴びせながら、ご神木を『貧棒』で3回しばき、3回蹴飛ばしたあとに、貧乏神へおもいっきり豆を投げつけることで厄を払う。お店の方が言うには、貧乏神とは己の心の中に潜む弱い気持ちのことで、弱い心の象徴のご神木を叩くことによって心の中から弱気をたたき出し、金運を自ら引き寄せるのだ。とのこと。
 ご神木は結構堅いので、蹴飛ばす力加減には気をつけよう。

さんざんシバかれまくってまくってボロボロ
この「貧棒」でご神木を叩く。

 これがご神木を叩く「貧棒」様々な人間の貧乏な気持ちを叩いてきただけあって、その雰囲気は多くの人間の血を啜ってきた妖刀のようであった。(妖刀見たことないけど)

参拝方法

 正しい参拝方法がわからなくなっても、説明書きもあるし、お店の人に頼めば丁寧に教えてくれるよ。

God of poverty

 なんともいえない顔をしている貧乏神。後ろの貼り紙を見る限り、貧乏ではなく、様々な災難にも効果があるようだ。

 実は貧乏神神社は飯田市に本社があった。その本社の祭主が言われるには「貧乏はお金ではなく心の問題」その理念に東京の亀戸のショッピングモール「サンストリート」のオーナーが共感したことから、サンストリート内にも貧乏神神社の分社がある。そちらも貧棒でご神木をシバけるようなので、いつか行ってみたいな。残念ながら飯田市の本社は、祭主がご体調の問題から、閉鎖されてしまっている。

2014年6月訪問

「貧乏神神社」について

アクセス :JR中央本線 茅野駅から徒歩10分程度
住所   :長野県茅野市宮川4529
公式HP  :https://www.misokengaku.jp/shrine.html(丸井伊藤商店HP)