" /> フランスパンを持参しないと食べられない絶品鳥料理コース『鳥多古』【浅草】 | 楽しいとこだいすき!

フランスパンを持参しないと食べられない絶品鳥料理コース『鳥多古』【浅草】

鶏の酒蒸し 珍スポット

 中に入るときに合言葉や合い鍵が必要な建物が好きだ。ドアの前に立ったときに「準備してきたぞ!入るぞ!」と心躍る気持ちになる。そんな少年心を満たしてくれながら、めちゃくちゃに美味しい鳥料理のコースを提供してくれる店が、浅草にある創業80年を超える老舗鳥料理店『鳥多古』だ。

鳥多古
鳥多古の外観。鍵がかかっていてノックをして来訪を知らせる。

 あとでさんざん説明するが、鳥多古は小さい店で一日に3~4組限定ながらも料理が激ウマなので、予約はいつも殺到している。当たり前だが3名以上での予約が必要だし、直前の急なキャンセルや人数変更はすべきではない。

 来店時にはフランスパンを持参することが絶対ルール。もしフランスパンの持参を忘れたら店の中には入れてもらえない。女将さんに「どこかで買ってきてくださいね」と言われる羽目になるので、事前に自分好みのフランスパンを用意しておこう。フランスパンは1グループに1本で十分だろう。そうしてやっと店の戸のカギを開けてもらえて、暗い外から見える光景は、こじんまりとしながらも、とてもキチンとした割烹のような明るい店内だ。フランスパンを持参しなければならない理由は後述する。

フランスパン
これが無いと店に入れてもらえないんですよ。
フランスパン
持参したフランスパンは食べやすいようにカットしてくれます。
地ビール
鶏料理を美味しく食べるためのお酒も用意されてるよ。

 鳥多古は料理がコースのみの完全予約制。すべての料理が感動的に美味しく、名物料理は「鶏の酒蒸し」だ。鶏とキノコを自家製タルタルソースとともに切ったフランスパンの上にのせて食べる。食べている間は「美味しい」「美味い」しか言えなかった。
 鳥多古のメニューは焼き鳥だとか酒蒸しだとか、そんなステージを超えていた。鳥料理の向こう側だった。美味しいからいくらでも食べられるとか、そういう料理ではなくて「美味しすぎる!申し訳ない!焼き鳥も1本で十分です!大事に食べます!ありがとうございます!」という気持ちになる。やんごとなき味だ。

とりわさ
とりわさ
正肉
つくねの焼き鳥
つくね
正肉の焼き鳥
地鶏のフォアグラ(白肝)
地鶏のフォアグラ(白肝)の焼き鳥
鶏の酒蒸し
スーパー美味い、鶏の酒蒸し
鶏の酒蒸し
よく和えたこれを……
鶏の酒蒸し
持参したフランスパンの上に乗っけて食べます!

 そしてメイン料理に私たちは打ち震えることになる。美味しすぎて気絶しそうになったのが、鳥団子の具が特徴的な「鶏のたたき鍋」。すき焼き風の味付けで煮られた鶏のたたきの団子を溶き卵にくぐらせて食べる。めちゃくちゃに美味い。さらに締めのうどんを投入する前に、持参したフランスパンを切ったものも鍋に投入してお麩みたいにして食べる。鶏の味と風味が全開の汁をビッチビチに吸いまくったフランスパンは、脳汁がドバドバ出るような美味しさだった。どえらい料理でしたよ。

鶏のたたき鍋
鶏のたたき鍋。鍋に入れる前からもう美味そう。
鶏のたたき鍋
女将さんが芸術的に鍋を仕切ってくれる
鶏のタタキ鍋
締めのうどんの前(後でもいいけど)にフランスパンを投入する
鶏のたたき鍋
鶏鍋の汁をたっぷり吸ったパン。罪の味がした。

 鶏の酒蒸し、鶏のたたき鍋についてはすべて女将さんが仕切ってくれる。最高の食材を最高の状態で食べられるのだ。

 鳥多古にフランスパン持参が絶対条件の理由は「鳥多古はパン屋ではないので、最高のものを保証できないから」とのこと。自分好みの美味しいフランスパンを持ってきてほしいとのことだった。

 「その日に仕入れた食材は、その日のうちに使い切る」ことが信条の鳥多古。それが故に1日の客数を制限した完全予約制。客ことも、食材のことも、自分の店のことも真剣に考えている本当の『ええ店』だと感じた。


 浅草で大切な食事をするときに使いたいと思う、ほかの人に自信をもって自慢できる名店だと思っている。

2018年2月初訪問

「鳥多古」について

アクセス :東武、都営地下鉄、東京メトロ 浅草駅から徒歩8分くらい
住所   :東京都台東区浅草2丁目32−1
営業時間 :18:30~20:30(完全予約制、日祝休み)※電話予約のみ
公式HP  :
http://www.vesta.dti.ne.jp/~toritako/